こんばんは!本日二回目のご挨拶です。

勢いがついて「その3」を書き終えましたのでアップします!


その前に、東京大島沖で、高速船と鯨(と見られる海洋生物)が衝突したというニュースがありました。
似たようなニュースをたまに聞くな~と思い、少し探してみたらこの記事を見つけました。


こちら


鯨と船の衝突事故の原因の一つに、捕鯨禁止による鯨の頭数の増加を挙げています。

天然記念物の日本カモシカが増えすぎて農業被害が深刻というニュースを思い出しました。

「法やルールは人間のため」といいますが、何事も按配が難しいですよね。
怪我人がなく何よりでした。



さて、では。

「7つの習慣」その3です。
「7つの習慣」の肝である「私的成功」についてまとめてみます。

よろしければお読み下さい。


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私的成功には第2、第3の習慣も含まれる。

第2の習慣は「終わりを思い描くことから始める ※目的を持って始める」である。

自分の葬儀で、参列者に自分はどんな人間だったと言われたいのか、という思索から始まり、自分は何を大切にして何を達成したいか、つまり「真の目的」を自覚することの重要性が説かれる。

「真の目的」を発見することをリーダーシップ、その目的を達成しようとする手段をマネジメントと位置づけた対比が興味深い。

コヴィーさんの言う「先にリーダーシップ、後にマネジメント」とは、すなわち、望む結果(「真の目的」)を見つけるのが先、どう結果を達成するかという手段はあと、ということだ。


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振り返れば、家族や他人をコントロールしようとしたり、効率的な仕事を目論んだり、目標達成に苦心したり、そんなマネジメントばかりに苦心している気がする。

マネジメントは必要だ。マネジメントがうまく実行されなければ目的は達成されないからだ。
だが、そのマネジメントによって一体何を目指しているのか、その目的は正しいのかという議論は、自分の中で、家庭で、職場で、十分なされているだろうか。

私の職場は営業部である。
営業組織は、売上げや利益を目的にする。その目的を自明として目的達成の手段に膨大な時間、コストを費やす。

だが、売上げや利益は正しい目的だろうか。そうではなく「顧客の喜び」や「顧客の感動」、あるいは「顧客との信頼関係」という目的が、より正しいとは言えないだろうか。

営業組織内部の目的は、業務効率やメンバーの目標達成等である。だが、「組織内の人間関係」や「協力するという組織文化の醸成」という目的が、より正しいと言えないか。
また、その達成のためのマネジメントは今と変わるだろうか。


「真の目的」を発見する、こうしたリーダーシップの取り組みを、家庭や仕事で発揮することは重要だが、まずは自分自身の価値観や人生の目的をじっくりと考え、決める必要があるだろう。

ここでも自分が先、他人は後である。


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第3の習慣は「重要事項を優先する」である。


第2の習慣はリーダーシップ優先を唱えるが、この第3の習慣ではあるべきマネジメントの姿を説く。
リーダーシップによって発見した目的を達成するための手段としてのマネジメントである。


第3の習慣が先ではダメなのだ。「プロセスを踏め、近道を探すな」という言葉が、ここでも通低音のよう響く。


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コヴィーさんは、マネジメントを「重要事項を優先すること」と定義付け、いわゆる「時間管理」において、その効果が発揮されるという。

この考え方を「時間管理のマトリックス」といい、あるべき時間管理の姿をシンプルかつ本質的に明らかにするものだ。

マトリックスは次の4つに分けられる。


第一領域:緊急で重要
締め切りのある仕事、クレーム、病気や事故

第二領域:緊急でないが重要
人間関係づくり、健康維持、リーダーシップ、勉強

第三領域:緊急だが重要でない
突然の来訪、多くの電話、多くの会議や報告書、無意味な付き合い

第四領域:緊急でないし重要でもない
暇つぶし、だらだら電話、待ち時間、多くのテレビ、ゲーム


振り返れば、第一領域に振り回され、貴重な空き時間を第三領域で費やし、疲れ果ててストレスが溜まり、第四領域に逃げ込む自分の姿が思い起こされる。

第二領域はほとんど手付かずである。


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コヴィーさんは、第二領域に集中せよと説く。


第一、第三領域は、緊急であるがゆえに、いずれも私たちにとって強い刺激であり、反応的に、またほとんど無自覚にそのための時間を割く。

しかし、緊急ではないが重要な事柄を行うことは難しい。
そのためには、2つの正しい習慣を発揮する必要がある。

まず第1の習慣の主体性を発揮することである。
緊急だから「すぐやる」、あるいは緊急でないから「後回しにする」という反応でなく、主体的に反応を選択し「優先して取り組む」反応を自ら選ぶようになる。


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だが、ここで疑問が沸く。

第二領域に充てる時間はどこから捻り出すのか。


コヴィーさんは言う。

「第三、第四領域を可能な限り避けよ」

本書でははっきりと述べられていないが、手順は次のとおりだろう。

まず第三領域を避ける。
そのことで、第二領域へ注ぐ時間が増す。
第二領域の活動の充実により、ストレスや疲労からの避難小屋だった第四領域への傾注も減る。
その分を第二領域に回し、さらに第二領域を充実させることができる。



第三領域には、緊急性という強い刺激があり、無自覚に対応するという反応ではなく、主体的に「ノーと言う」反応を示す必要がある。

ある重要な会議の準備の中で、急遽人手の必要となった地域の奉仕活動に誘われ、反応するケースを考えてみよう。

反応1:緊急事態だ→引き受けよう
反応2:緊急事態だ→複数の候補から反応を選択する→ノーと言う

反応1は、選択せずに反応している。
反応2では、第一の習慣(主体性を発揮する)を発揮し、その上で第三領域を避け、結果として第二領域に振り分ける時間を捻り出している。


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それでは、ある刺激に対して、主体性を発揮し「イエス」または「ノー」を言う際、私たちは何に基づき判断しているのか。


答えは、第二の習慣の発揮にある。


つまり、自分にとっての「真の目的」を明確にしていれば、緊急だが「真の目的」に沿わない事柄に割く時間を節約することができる。

「真の目的」に基づいた優先順位に寄れば、自ずと正しい判断がなされる。


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コヴィーさんはわかりやすく、シンプルな言葉で説く。

「多くの人は第二領域の活動の大切さを認め、意思の力だけでそれらの活動を生活の中に取り入れようとしている」

「しかし、意志の力だけではその努力を継続することはできない」

「なぜなら、自分の行動や態度の「根っこ」である「真の目的」を見つめることなく、その表面上の行動や態度という「葉っぱ」に働きかけているに過ぎないからである」


第三の領域を避ける難しさを強調しつつ、次のような厳しくも暖かい励ましが続く。


「自分の中で大きな「イエス」が燃えていなければ、第三領域の楽しく見える活動や、第四領域の安楽さに「ノー」と言うことはできない。
自分の「真の目的」を見つめる自覚がなければ、重要でない事柄に対して、笑顔で「ノー」と言う意思の力は出てこない」



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以上、主体性を発揮し、インサイド・アウトや影響の輪のアプローチを心がけること。
そして、自分にとっての「真の目的」により、第二領域を優先させること。
こうして、私的成功への道を一歩踏み出すことになる。
(次回に続く)


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次回は、原則を中心とした行動のための第二ステップ、公的成功について考えてみたいと思います。
第一ステップの私的成功に比べると、記述がぐっと具体的になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

keef
こんばんは!

一昨日は立春。
春は名のみ、それもそのはず、2月3日の節分を境に季節が春に向かうのですから、今が「底」なんですね~。
雪国にお住まいの方のご苦労もようやく折り返し、どうか無事に春分を迎えられますように。

さて、では。

「7つの習慣」書評その2です。
前回は、豊かな人生を送るには原則を中心とした行動が大切で、その行動の姿としての7つの習慣があることをご紹介しました。

7つの習慣はバラバラに存在しているわけではなく、気になる習慣をつまみ食いしたり、前の習慣を飛び越えていくわけにはいかないということも述べました。

「7つの習慣」の著者、コビィーさんは、7つの習慣を大きく3つのステップにまとめて、ステップを踏んで進むことを強調します。

今回は、3つのステップごとに、コビィーさんの言葉や考えをご紹介し考察してみたいと思います。

よろしければお読み下さい。


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7つの習慣の土台となる「原則を中心とした行動」には、次のとおり大きく3つのステップがあるという。


第一ステップ 私的成功、つまり、真に自立すること
第二ステップ 公的成功、人と協力し、さらに大きな成果を得ること
第三ステップ 再新再生、自分自身という資源を維持すること


ところで、7つの習慣はそれぞれ次のステップに分類される。

1.主体的になる ※主体性を発揮する(旧版)
2.終わりを思い描くことから始める ※目的を持って始める
3.最重要事項を優先する
 以上が第一ステップ 私的成功

4.Win-Winを考える
5.まず理解に徹し、そして理解される ※理解してから理解される
6.シナジーを創り出す ※相乗効果を発揮する
 以上が第二ステップ 公的成功

7.刃を研ぐ これが第三ステップ再新再生


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まずは第一ステップ 私的成功について考えてみる。


コヴィーさんは、私的成功が先、公的成功はその後と繰り返し説く。

すなわち、人ではなく自分が変わるのだ、信頼されたければ自分が信頼される人になることだ。
すなわち、他人に約束しそれを守ろうとする前に、自分自身に約束しそれを守らなければならない。
さらには、自分が人格を磨かずに、他人と良い関係を築こうとすることは意味がない、とまで言っている。


プロセスを踏め、近道を探すな。


幾度と繰り返されるこの戒めは、効率アップやスキル習得を思いがちな自分にとって印象に残った。

例えば、赤ん坊はまず寝返りを覚え、座り、這うことを学んでからはじめて歩いたり走ったりすることができるようになる。
人格を磨き、信頼されるに足る人間になってはじめて、他人と真の人間関係が築ける。

各段階はそれぞれ重要であり、それぞれに時間がかかる。どの段階も飛ばすことはできない。

「私的成功」にはじまる、人格を磨いたり、人間関係の育成においても同じである。


まずは自分が先、他人や環境はその次なのだ。



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この「自分が先」という考え方を実践するために必要な習慣が、「第1の習慣 主体性を発揮する」である。
そして主体性を発揮するための、2つの具体的な方法が「インサイド・アウト」「影響の輪」である。


「主体性を発揮する」習慣とは、他人や環境からの刺激に対して、どう反応するか選択してから、反応する力のことである。


私たちは、朝起きてから寝るまで、ありとあらゆる種類の刺激を受けている。
天気、上司、職場のメンバー、客、家族といった刺激である。

例えば、「今日は朝から雨だ、憂鬱だな」という感情は、雨天という天気に刺激を受け、憂鬱という反応をしたことになる。
また「上司から報告が遅いと怒られた、いやな奴だ」という感情は、上司の叱責という刺激を受け、いやな奴だと反応したことになる。

これらの反応には、自分自身を客観的に見つめたり、状況を超えて広い視野から想像してみるといった、いわば、反応を選択するというフェーズ・工程はない。


この刺激と反応のあいだに、「反応を選択する」というフェーズを挿入するとどうなるだろうか。


「今日は朝から雨だ→(いくつかの候補となる反応から選択する)→庭の草花にとって良い滋養だ」
「上司から報告が遅いと怒られた→(いくつかの候補となる反応から選択する)→もう少し早く報告すべきだったかも知れない」


コヴィーさんは「反応を選択する」力について次のように述べる。

「人間は、刺激と反応の間に「選択の自由」を持っている。この選択の自由にこそ、人間の人間たる独特の性質、「自覚・想像力・自由意志・良心」が存在する」

「動物は、この性質を持たない。したがって、本能や強制によるプログラムに従うのみで、反応する方向を選択することはできない」

「人間は、本能や強制を超えて、全く新しいプログラムを自分で書くことができる」

「刺激と反応の間に人間だけに与えられた素晴らしい力が存在している。それが反応を選択する力なのだ。」


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「反応を選択する力」を使い、主体性を発揮する具体的な方法の一つ目は「インサイド・アウト」である。
「インサイド・アウト」とは、自分自身の内面(人格)を変えてから、他人や環境へ働きかけるというアプローチ方法である。


これと反対なのが、相手や環境が先というアプローチが「アウトサイド・イン」である。
物事がうまくいかない時に、他人や環境のせいにしてしまうことはよくあることだ。
例えば次のような具合だ。

・家庭で妻や子供と言い争いをするのは、彼らが自分勝手だからだ
・お客様が信頼してくれないのは、お客様が疑い深いからだ
・仕事を任せてもらえないのは、上司が部下を信用できないからだ


だがコヴィーさんは言う。

「私は様々な人に接しいろいろな相談を受けてきたが、一度たりとも、アウトサイドからもたらされた永続的な問題解決や幸福、あるいは成功といったものを目にしたことはない」


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では、他人や環境ではなく、自分自身の問題として捉えて考え直してみよう。


・幸せな家庭生活を送りたければ、まず自分が、前向きで明るいエネルギーを生み、ネガティブなエネルギーを消し去る伴侶になること。

・お客様や同僚や上司から信頼されたければ、まず自分が、それぞれから信頼される人間になること。

・仕事で自由な裁量が欲しければ、まず自分が、より重い責任を引き受け力を尽くし貢献できる従業員になること。


他人が何をしたか、していないか、環境が良いのか、悪いのかが問題ではなく、それに対して自分がどういう反応を選択するかが肝心と、コヴィーさんは言葉を変え繰り返し説く。


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二つ目の「影響の輪」は、自分自身の関心ごとを、自分がコントロールできるもの(影響の輪)とそうでないもの(関心の輪)とに分けるというアプローチ方法である。

コントロールできる関心ごと(影響の輪)は、自分の態度、人からの信頼度、仕事への取り組みなどである。
コントロールできない関心ごと(関心の輪)は、妻や子供の態度、お客様の考え、上司の信用度合いなどである。

自分を振り返ると、関心の輪に随分とパワーを注ぎ努力してきた気がする。
他人や環境をコントロールしようと努力を重ね、勝手な思い込みや口うるさい小言、無用の衝突を重ねてきた。
埒が明かず、無力感と物足りなさを感じ、疲れ果ててあきらめる、その繰り返しだった。

コヴィーさんは、本当に状況を改善したいのなら、影響の輪に努力を集中せよと説く。


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影響の輪に集中する際、注意するポイントは2つある。

最初のポイントは、影響の輪には「行動」は含まれ、成功や失敗といった「結果」は関心の輪に含まれるということだ。
集中すべきは、影響の輪の「行動」の方だ。「行動」は「プロセス」と言い換えることもできるだろう。


例えば、人格を高める努力をするなかで、時にはあきらめてしまったり、失敗したりすることもあるだろう。
その結果にどう反応し行動するか、どのように間違いを認め、修正するか。


そのときの「行動」こそがまさに影響の輪にある。



次のポイントは、影響の輪の中心は、「約束をして守る意思、誠実さ」であることだ。

自分自身に対して約束をつくり、目標を設定し、それを守ることが必要だ。
このことで人格が磨かれ、豊かな生活や人間関係を育てるのだ。

振り返れば、家庭でも職場でも、自分自身に小さな約束を重ねていることに気づく。
「ちょっと言い過ぎたな、今度から言い過ぎないようにしよう」
「忙しいからといって顔も上げず話を聞いたのはまずかったな、次回からきちんと顔をあげて聞こう」

こうした小さな約束に対して、いい加減な気持ちで接してきたと思う。

約束を守る意思をもう少し強く持ち、自分に誠実であること。

インサイド・アウトと同様、ここでも「自分が先、他人は後」なのだ。
(次回に続く)


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次回は、第一のステップ 私的成功の、残る2つの習慣から考えてみたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

keef
こんばんは!

天皇皇后両陛下がフィリピンご慰霊の旅から帰国されましたね。
現地での元生還兵、遺族の方へのいたわりの言葉に胸が熱くなりました。


それから、サッカー日韓代表戦、大逆転勝利おめでとうございます!
個々の力はやや劣ったものの、チーム力で掴んだ素晴らしい優勝でした。
マイアミ、グラスゴーに負けぬ記憶に残る戦いを期待します!


さて、では。

前回予告しましたとおり、書評に挑戦します。

「あれ」と予告した、第一回目課題図書は…!

少し長くなりましたので、数回に分けて掲載します。
もしよろしければお読み下さい。


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出版社の営業をやっているが、なかなか状況は厳しい。

まず、本が売れない。

出版業界の売上げのピークは1996年で、20年近く下がり続け、昨年はピーク時の6割を切ったとニュースになった。
又吉直樹さんの「火花」の240万部のヒットも焼け石に水で、かえって厳しさを際立たせる。
大手の大規模なリストラや、老舗の取次店の倒産等、特に驚きもなく世間に伝えられたものだ。


次に、これは他の業界にも当てはまるが、今の時代本当にモノが売れない。

長年、企業や有資格者事務所を相手に営業をしているが、お客様の購買力の低下をつとに感じる。
こうした業種のお客様は実は自ら商売をして(モノやサービスを売って)おり、自分の客の購買力低下について率直な声を聞くこともある。

低下する実質賃金やグローバリズムの進展、その結果としての価格競争の激化を見ればさもありなんと感じる。



こうした閉塞環境であっても、現在ある部門の営業リーダーを務めており、何とか実績を残していかなければならない。

しかし、所謂プロモーション的には手詰まり感がつきまとう。
これまで販売促進には手を尽くしてきたが、お客様の購買パワー低下の現実に跳ね返されてきたからだ。

他方、厳しい環境下でも長年の継続契約を勝ち取るメンバーがいる。
従来のプロモーション以外の面で、お客様とうまく人間関係を築いているようだ。

また、そうした成功事例を収集・分析することは、営業組織にとってセオリーだ。
だが私はリーダーとして、表面的な事象にとどまらず、お客様との感情面のふれ合いといった本質的なレベルまで、メンバーから聞き取っているだろうか。
深いレベルまでヒヤリングできる人間関係を、メンバーとの間で構築できているだろうか。

良いモノであっても売れない時代、顧客との人間関係でモノを売る。
顧客との人間関係といった曖昧な情報を、しっかり「伝えよう」「聴こう」とする人間関係で、情報の本質を収集し営業組織を強化する。

こうした人間関係を築くことが、もしかすると閉塞環境突破の糸口になるかもしれない。
そして、「7つの習慣」には、どうすれば在るべき人間関係を築くことができるか、深い洞察と愛情とともに描かれている。


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読書の新たな楽しみを発見すべく、先日ある読書会に初めて参加したが、その課題図書が「7つの習慣」であった。
帯には禿頭の著者、今は亡きスティーブン・R・コヴィーさん。
本書にあるコヴィーさんの略歴によれば、世界各国の政府や企業のリーダーに対し、コンサルタントとして活躍された。
英国のエコノミスト誌では「世界で最も大きな影響力を持つビジネス思想家」と評されているらしい。


480ページ超のハードカバーで、10年程前に社内研修で読んで以来、年に1、2回は手に取ってきたが、久しぶりにじっくり読んだ。

表紙には「成功には原則があった!」とキャッチコピーがあり、何やらハウツーものの雰囲気だが、とんでもない。
実は改訂版では「人格主義の回復」に変わっており、こちらのほうが中身を正しく言い表していると思う。

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7つの習慣とは次のとおりだ。
旧版の訳も載せてみた。どちらが良いということでなく、切り口が増えたほうが腑に落ちやすいと思う。

1.主体的になる ※主体性を発揮する(旧版)
2.終わりを思い描くことから始める ※目的を持って始める
3.最重要事項を優先する
4.Win-Winを考える
5.まず理解に徹し、そして理解される ※理解してから理解される
6.シナジーを創り出す ※相乗効果を発揮する
7.刃を研ぐ

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全体を俯瞰するため、無理に一文にまとめてみる。
「ビジネスの成功を含む豊かな人生を送るためには、原則を中心とした行動をとり続ける必要がある」

原則という言葉は使い慣れないが、コヴィーさんは次のように言う。
「豊かな人生には、その裏付けとなる原則があり、それを体得し人格に取り入れる以外に、成功し、豊かさを手に入れる方法はない」
そして、具体的な言葉で原則を例示する。すなわち、公正さ、誠実、正直、人間の尊厳、奉仕、貢献などだ。
この原則を中心とした行動をとることで人格を高めることが、良い人間関係の構築、ひいては豊かな人生への唯一の道だと言うのだ。

第6の習慣「相乗効果」において、第三者と意見の相違があった場合の、「同一」と「一致」の違いについて触れられている。
これは、孔子先生の「君子は和して同ぜず」、聖徳太子の制定した17条の憲法の第一条「和をもって貴しとなす」を思い出させる。
私たち日本人のまごころである「和」も、原則の一つと言えるかも知れない。


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本論では、7つの習慣を一つひとつ取り上げるのではなく、習慣の土台となる「原則を中心とした行動」について紹介し考察してみたい。

7つの習慣は、バラバラに存在して、気になる習慣から手を付けるといったハウツーの類のものではない。
後述するが、それはあたかも階段のように存在し、4段目のあとに2段目というわけにはいかない。
また、その階段は滑りやすく、段を飛び越え上の段に足をかけた途端に踏み外してしまうものだ。

7つの習慣は、個々に理解しようとしたり、実践しようと誤解しがちだ。
そうでなく、重要なことは、その基本となる考え方、基礎となる土台、つまり「原則を中心とした行動」とな何か、どうすれば良いのかを理解することだ。
その理解から導かれる考え方や言動が、結果的に7つの習慣の順番どおりに現れてくることが理想なのではと考える。

ただし、コヴィーさんは、第1の習慣「主体的になる」については、他の6つの習慣の鍵と位置づけている。
第1の習慣については紙幅を割いて考察し理解することとしたい。(次回に続く)


最後までお読みいただきありがとうございました。

keef