こんにちは!
伊勢志摩サミットが無事終わりました。
伊勢で開催されただけに、お陰様なことでした。
ヨーロッパ、中東で多発する大規模テロ。
そんな中で、警備に当たられた警察、海上保安庁の皆さんをはじめ関係者の方々。
本当にお疲れさまでした。
安倍さんの「リーマンショック前の状況に似ている」発言が意味深ですね。
IMF、英独首相が「危機ではない」と反論しているようです。
消費増税延期、財政出動に向けた地ならしでしょうか(期待したいです!)。
オバマさんの広島訪問は、いろいろと考えさせられました。
二分する世論を背負い、訪問したオバマさんの決断。
謝罪を求めず、ともに頑張ろうと呼びかけた被爆者の坪井直代さんの心境。
私は、恩讐を越えて前に進まなければならないと考えます。
しかし、決して忘れません。
~~~
さて、では。
「7つの習慣」書評その6、最終です。
前回は、「公的成功」を導く人間関係構築のための3つの習慣(テクニック!?)を紹介しました。
「7つの習慣」全体をちょっとおさらいします。
豊かな人生を送るには原則を中心とした行動が大切。
原則を中心とした行動には3つのステップがありました。
すなわち、1.私的成功 2.公的成功 3.再生最新
私的成功のために必要な習慣は
1.主体的になる ※主体性を発揮する(旧版)
2.終わりを思い描くことから始める ※目的を持って始める
3.最重要事項を優先する
以上の3つ。
公的成功のために必要な習慣は
4.Win-Winを考える
5.まず理解に徹し、そして理解される ※理解してから理解される
6.シナジーを創り出す ※相乗効果を発揮する
以上の3つ。
最後の、再生最新のための習慣は
7.刃を研ぐ
この「刃を研ぐ」とは、具体的などのような習慣か。
刃を研ぐことの目的は何か。
「刃を研ぐ」ことと、これまでの6つの習慣はどのように関係しているのか。
本稿ではその辺りを考察します。
~~~
第七の習慣は「刃を研ぐ」であるが、研ぐべき刃には4つの側面がある。
肉体、精神、知性、社会・情緒のそれぞれの側面である。
肉体、精神、知性は、「私的成功」のステップと深く関わっている。
すなわち個人的な心がけや活動で研ぐことができる。
一方、社会・情緒は、「公的成功」のステップと深く関わる。
他の誰かがいないと研ぐことができないものだ。
それでは、「七つの習慣」でこれらの側面はどのように述べられているか。
~~~
1.肉体
肉体が鍛えられれば、仕事、日常生活あらゆる場面で、より快適に、余裕を持って事に当たることができるようになる。
午後になっても思考力、集中力を維持できるだろうし、「疲れた」という気持ちが減り、さらに肉体を鍛えようとするエネルギー源にもなる。
肉体を鍛えるには、運動をすることである。
私たちはつい運動をする時間がないと考えてしまうが、コビィーさんはこう言う。
「運動しなくていいほどの暇はない」
運動は、応急措置ではなく、長期的に劇的な結果をもたらす「第二領域」の活動である。
継続的に運動を行っている人であればすぐに分かる。
私は、ほぼ毎日1時間のウォーキングを2年間継続しているが、その事を実感する。
食事制限なしで、時には就寝前の夕食(夜食)を取り、好きなアルコールを嗜む。
しかしウォーキング(だけではないだろうが)のお陰で体重を維持している。
実は、運動の最大のメリットは、第一の習慣の主体性という筋肉を鍛えることにある。
運動を妨げる様々な外的要因に反応せず、「刃を研ぐ」という自分の価値観に基づいて反応することである。
さらに本書では、持久力、柔軟性、強さの3つの観点から運動をすべきと紹介している。
私のウォーキングはいずれの観点からも、質量ともに不足している。
つまり、刃を研げていない。
第一の習慣、主体性を発揮し、自らの運動の習慣をレベルアップさせたい。
~~~
2.精神
精神を鍛えることは、第二の習慣、「終わりを思い描くことから始める」と密接に関連する。
精神的な側面とは、自分の核・中心である価値観、すなわち「真の目的」に対して決意することである。
これは極めて個人的な領域であり、同時に人類の普遍的な真理にも深く結びつく。
すなわち、公正さ、誠実、正直、奉仕、忍耐といった概念である。
精神を鍛える方法は、人によって様々である。
自分の帰依する宗教書や、古典文学に接することにより、人生の「真の目的」に思いを寄せる人もいる。
自然に接することにより、都会の騒音や雑踏から逃れ、調和の取れたリズムに身を委ねることで、自分の内面を見つめる人もいるだろう。
自らを振り返れば、神社への参拝がこれに当たるかも知れない。
初詣に始まり、散歩、出張の折に、月に一度は参拝するよう心がけている。
二礼二拍手一礼の中で、家族や自身のことだけでなく、会社、地域社会、国、そして世界平和を祈ることもある。
その祈りを口の中で唱える時は、ぼんやりとではあるが、自分の内面を見つめ、人生の目的を思わざるを得ない。
この精神を鍛えることは、肉体を鍛えることと同様に「第二領域」に属する。
緊急性はないが、無視している暇はない領域である。
本書には、マルチン・ルターの箴言が紹介されている。
今日はすべきことがあまりにも多いから、
一時間ほど余分に
祈りの時間を取らなければならない。
自分の人生の「真の目的」を思い描き、それを胸の中でじっくりと吟味し、それで良いか自問し、納得する。
無視されがちな第二領域に属するこうした習慣を身に付けることができれば、心の平安を見出し自分の価値観をはっきりと認識することができる。
公的成功は、後から自然についてくる。
~~~
3.知性
人は学校を卒業すると、知性を磨くことをやめてしまう。
真剣な読書をしなくなり、新しい分野の探求や、分析的な考察もせず、書くこともしなくなる。
代わりに、テレビを見るのに時間を費やす。
テレビを見ることは、全てそうだとは言えないが、多くはただの時間の浪費だ。
第三の習慣、「最重要事項を優先する」を発揮し、自らを律しなければ、知性の刃を研ぐ時間は得られない。
もちろん、定期的に優れた本を読むこと以上に、自分の知性を高め、養う方法はない。
コビィーさんは、「偉人たちの思考や知識に接し、その足跡に触れる」読書を薦めている。
その際、第五の習慣、つまり理解しようとしながら読めばなお効果的だという。
また、書くことも知性の刃を研ぐ強力な方法の一つだ。
自分の考え、経験、思いつき、学んだこと等を記録して日記をつけることは、得た知識を明確に論理付けることに役立つ。
スケジュールや計画を立てることも、第二、第三の習慣に繋がる、効果的に知性を研ぐ方法だ。
目的を描き、それを達成するために知力を働かせる。
つまり、想像力を働かせ、旅立つ前に、旅全体の姿を心に描くのである。
~~~
以上、刃を研ぐ三つの側面、肉体、精神、知性のことを、コビィーさんは「毎日の私的成功」と呼ぶ。
第一の習慣、第二の習慣、そして第三の習慣までの長い道のりを「毎日」踏破するということだ。
この毎日の私的成功に、毎日一時間を当てるよう読者を励ます。
~~~
4.社会・情緒
社会・情緒的側面は、公的成功と深く結びついている。
人間関係的な側面とも言えるだろう。
人間関係の刃を研ぐためには、これまでの3つの側面のように、そのために時間を割く必要はない。
普段の生活の中で、他人と接することを通して行うことができるからである。
しかし、公的成功を身に付けた上で他人と接しなければ、人間関係の刃を研ぐことはできない。
公的成功を導く習慣とは、Win-Win、まず相手を理解する、そして第三案を創造する、である。
こうした公的成功を実現するには、何が必要か。
コビィーさんは言う。それは「自分の内的安定性と自尊心である」と。
なぜなら、情緒が不安定な人は、相手を脅威に、または自らの自叙伝のもとで相手を見下す。
そうすると、Win-Win、まず相手を理解する、そして第三案を創造するというステップを踏むことは非常に難しい。
内的に、情緒的に安定していてこそ、人間関係を築き、第三案の創造に至るのだ。
では、この安定性はどこからくるのか。
それは、第一から第三の習慣で構成される私的成功からもたらされる。
主体的に考え行動し、真の目的を見出し、その目的達成のために重要な事柄を優先する。
この習慣を身に付けることで、自分の生き方が正しい原則と自分の価値観とに調和していると感じることができる。
その時に初めて、内的に、情緒的に安定するのである。
コビィーさんは、心を安定させ公的成功を得るには、「他の方法はありえない」と断言する。
~~~
以上、第七の習慣「刃を研ぐ」を紹介し、「七つの習慣」を巡る私の旅は終わろうとしている。
そもそも本書への関心は、仕事上のお客様や、会社の上司、同僚と、これまで以上に良い人間関係を築くことができれば、仕事に役に立つかもしれないという期待から生じたものだった。
お客様と良い人間関係が築ければ、もっとモノが売れるかもしれない。
会社の上司や仲間と良い人間関係が築ければ、本質的な情報を共有し、それが組織強化に繋がるかもしれない。
結論から言えば、良い人間関係を築くために必要な自助努力の内容が、自分なりに理解できたと思う。
その先の、もっとモノが売れる、本質的な情報共有や組織強化に繋がる可能性も見えてきた気がする。
まずは私的成功、その後に人間関係を含む公的成功であり、逆はないという警告が繰り返されていたことが印象深い。
私の言葉で私的成功を表せば、次の3つの習慣を身に付けることだ。
1.刺激と反応の間のスペースに主体性を挟み込む
2.自らの人生の「真の目的」を見つけ正しい価値観を育む
3.その目的を達成するために優先順位を付けて計画し行動する
そうした習慣を身に付けた後、Win-Win、まず相手を理解する、そして第三案を創造するという公的成功を経て、あるべき人間関係を築くことができる。
自分がそうなるには、随分と長い時間が必要かも知れない。
しかし、忍耐強く取り組めば、長期的に時間と労力の節約になるかも知れない。
振り返れば、仕事をはじめて十余年の間、自分ひとりの成長に苦心し、その後十余年、表面的な言葉や振る舞いで他人や組織を動かそうと苦心してきたものだ。
「7つの習慣」を数度目か読了した今、真の自らの成長とは私的成功であり、真の他人との協働は公的成功であることがようやく理解できたような気がする。
その理解を実践に移し、また日々刃を研ぐことを目標に、良い人間関係を築きたい。
そうした人間関係の上に、お客様とは、真に必要な情報を提供し、対価をいただくWin-Winの関係を、会社の仲間とはまず理解し理解される関係を目指したい。
~~~
これで「七つの習慣」の書評は終了します。
当初は一ヶ月に一冊のペースを目論んでいましたが、「七つの習慣」に五ヶ月かかってしまいました。
次は、あれを取り上げます。もしよろしければお読みいただければ嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
keef
伊勢志摩サミットが無事終わりました。
伊勢で開催されただけに、お陰様なことでした。
ヨーロッパ、中東で多発する大規模テロ。
そんな中で、警備に当たられた警察、海上保安庁の皆さんをはじめ関係者の方々。
本当にお疲れさまでした。
安倍さんの「リーマンショック前の状況に似ている」発言が意味深ですね。
IMF、英独首相が「危機ではない」と反論しているようです。
消費増税延期、財政出動に向けた地ならしでしょうか(期待したいです!)。
オバマさんの広島訪問は、いろいろと考えさせられました。
二分する世論を背負い、訪問したオバマさんの決断。
謝罪を求めず、ともに頑張ろうと呼びかけた被爆者の坪井直代さんの心境。
私は、恩讐を越えて前に進まなければならないと考えます。
しかし、決して忘れません。
~~~
さて、では。
「7つの習慣」書評その6、最終です。
前回は、「公的成功」を導く人間関係構築のための3つの習慣(テクニック!?)を紹介しました。
「7つの習慣」全体をちょっとおさらいします。
豊かな人生を送るには原則を中心とした行動が大切。
原則を中心とした行動には3つのステップがありました。
すなわち、1.私的成功 2.公的成功 3.再生最新
私的成功のために必要な習慣は
1.主体的になる ※主体性を発揮する(旧版)
2.終わりを思い描くことから始める ※目的を持って始める
3.最重要事項を優先する
以上の3つ。
公的成功のために必要な習慣は
4.Win-Winを考える
5.まず理解に徹し、そして理解される ※理解してから理解される
6.シナジーを創り出す ※相乗効果を発揮する
以上の3つ。
最後の、再生最新のための習慣は
7.刃を研ぐ
この「刃を研ぐ」とは、具体的などのような習慣か。
刃を研ぐことの目的は何か。
「刃を研ぐ」ことと、これまでの6つの習慣はどのように関係しているのか。
本稿ではその辺りを考察します。
~~~
第七の習慣は「刃を研ぐ」であるが、研ぐべき刃には4つの側面がある。
肉体、精神、知性、社会・情緒のそれぞれの側面である。
肉体、精神、知性は、「私的成功」のステップと深く関わっている。
すなわち個人的な心がけや活動で研ぐことができる。
一方、社会・情緒は、「公的成功」のステップと深く関わる。
他の誰かがいないと研ぐことができないものだ。
それでは、「七つの習慣」でこれらの側面はどのように述べられているか。
~~~
1.肉体
肉体が鍛えられれば、仕事、日常生活あらゆる場面で、より快適に、余裕を持って事に当たることができるようになる。
午後になっても思考力、集中力を維持できるだろうし、「疲れた」という気持ちが減り、さらに肉体を鍛えようとするエネルギー源にもなる。
肉体を鍛えるには、運動をすることである。
私たちはつい運動をする時間がないと考えてしまうが、コビィーさんはこう言う。
「運動しなくていいほどの暇はない」
運動は、応急措置ではなく、長期的に劇的な結果をもたらす「第二領域」の活動である。
継続的に運動を行っている人であればすぐに分かる。
私は、ほぼ毎日1時間のウォーキングを2年間継続しているが、その事を実感する。
食事制限なしで、時には就寝前の夕食(夜食)を取り、好きなアルコールを嗜む。
しかしウォーキング(だけではないだろうが)のお陰で体重を維持している。
実は、運動の最大のメリットは、第一の習慣の主体性という筋肉を鍛えることにある。
運動を妨げる様々な外的要因に反応せず、「刃を研ぐ」という自分の価値観に基づいて反応することである。
さらに本書では、持久力、柔軟性、強さの3つの観点から運動をすべきと紹介している。
私のウォーキングはいずれの観点からも、質量ともに不足している。
つまり、刃を研げていない。
第一の習慣、主体性を発揮し、自らの運動の習慣をレベルアップさせたい。
~~~
2.精神
精神を鍛えることは、第二の習慣、「終わりを思い描くことから始める」と密接に関連する。
精神的な側面とは、自分の核・中心である価値観、すなわち「真の目的」に対して決意することである。
これは極めて個人的な領域であり、同時に人類の普遍的な真理にも深く結びつく。
すなわち、公正さ、誠実、正直、奉仕、忍耐といった概念である。
精神を鍛える方法は、人によって様々である。
自分の帰依する宗教書や、古典文学に接することにより、人生の「真の目的」に思いを寄せる人もいる。
自然に接することにより、都会の騒音や雑踏から逃れ、調和の取れたリズムに身を委ねることで、自分の内面を見つめる人もいるだろう。
自らを振り返れば、神社への参拝がこれに当たるかも知れない。
初詣に始まり、散歩、出張の折に、月に一度は参拝するよう心がけている。
二礼二拍手一礼の中で、家族や自身のことだけでなく、会社、地域社会、国、そして世界平和を祈ることもある。
その祈りを口の中で唱える時は、ぼんやりとではあるが、自分の内面を見つめ、人生の目的を思わざるを得ない。
この精神を鍛えることは、肉体を鍛えることと同様に「第二領域」に属する。
緊急性はないが、無視している暇はない領域である。
本書には、マルチン・ルターの箴言が紹介されている。
今日はすべきことがあまりにも多いから、
一時間ほど余分に
祈りの時間を取らなければならない。
自分の人生の「真の目的」を思い描き、それを胸の中でじっくりと吟味し、それで良いか自問し、納得する。
無視されがちな第二領域に属するこうした習慣を身に付けることができれば、心の平安を見出し自分の価値観をはっきりと認識することができる。
公的成功は、後から自然についてくる。
~~~
3.知性
人は学校を卒業すると、知性を磨くことをやめてしまう。
真剣な読書をしなくなり、新しい分野の探求や、分析的な考察もせず、書くこともしなくなる。
代わりに、テレビを見るのに時間を費やす。
テレビを見ることは、全てそうだとは言えないが、多くはただの時間の浪費だ。
第三の習慣、「最重要事項を優先する」を発揮し、自らを律しなければ、知性の刃を研ぐ時間は得られない。
もちろん、定期的に優れた本を読むこと以上に、自分の知性を高め、養う方法はない。
コビィーさんは、「偉人たちの思考や知識に接し、その足跡に触れる」読書を薦めている。
その際、第五の習慣、つまり理解しようとしながら読めばなお効果的だという。
また、書くことも知性の刃を研ぐ強力な方法の一つだ。
自分の考え、経験、思いつき、学んだこと等を記録して日記をつけることは、得た知識を明確に論理付けることに役立つ。
スケジュールや計画を立てることも、第二、第三の習慣に繋がる、効果的に知性を研ぐ方法だ。
目的を描き、それを達成するために知力を働かせる。
つまり、想像力を働かせ、旅立つ前に、旅全体の姿を心に描くのである。
~~~
以上、刃を研ぐ三つの側面、肉体、精神、知性のことを、コビィーさんは「毎日の私的成功」と呼ぶ。
第一の習慣、第二の習慣、そして第三の習慣までの長い道のりを「毎日」踏破するということだ。
この毎日の私的成功に、毎日一時間を当てるよう読者を励ます。
~~~
4.社会・情緒
社会・情緒的側面は、公的成功と深く結びついている。
人間関係的な側面とも言えるだろう。
人間関係の刃を研ぐためには、これまでの3つの側面のように、そのために時間を割く必要はない。
普段の生活の中で、他人と接することを通して行うことができるからである。
しかし、公的成功を身に付けた上で他人と接しなければ、人間関係の刃を研ぐことはできない。
公的成功を導く習慣とは、Win-Win、まず相手を理解する、そして第三案を創造する、である。
こうした公的成功を実現するには、何が必要か。
コビィーさんは言う。それは「自分の内的安定性と自尊心である」と。
なぜなら、情緒が不安定な人は、相手を脅威に、または自らの自叙伝のもとで相手を見下す。
そうすると、Win-Win、まず相手を理解する、そして第三案を創造するというステップを踏むことは非常に難しい。
内的に、情緒的に安定していてこそ、人間関係を築き、第三案の創造に至るのだ。
では、この安定性はどこからくるのか。
それは、第一から第三の習慣で構成される私的成功からもたらされる。
主体的に考え行動し、真の目的を見出し、その目的達成のために重要な事柄を優先する。
この習慣を身に付けることで、自分の生き方が正しい原則と自分の価値観とに調和していると感じることができる。
その時に初めて、内的に、情緒的に安定するのである。
コビィーさんは、心を安定させ公的成功を得るには、「他の方法はありえない」と断言する。
~~~
以上、第七の習慣「刃を研ぐ」を紹介し、「七つの習慣」を巡る私の旅は終わろうとしている。
そもそも本書への関心は、仕事上のお客様や、会社の上司、同僚と、これまで以上に良い人間関係を築くことができれば、仕事に役に立つかもしれないという期待から生じたものだった。
お客様と良い人間関係が築ければ、もっとモノが売れるかもしれない。
会社の上司や仲間と良い人間関係が築ければ、本質的な情報を共有し、それが組織強化に繋がるかもしれない。
結論から言えば、良い人間関係を築くために必要な自助努力の内容が、自分なりに理解できたと思う。
その先の、もっとモノが売れる、本質的な情報共有や組織強化に繋がる可能性も見えてきた気がする。
まずは私的成功、その後に人間関係を含む公的成功であり、逆はないという警告が繰り返されていたことが印象深い。
私の言葉で私的成功を表せば、次の3つの習慣を身に付けることだ。
1.刺激と反応の間のスペースに主体性を挟み込む
2.自らの人生の「真の目的」を見つけ正しい価値観を育む
3.その目的を達成するために優先順位を付けて計画し行動する
そうした習慣を身に付けた後、Win-Win、まず相手を理解する、そして第三案を創造するという公的成功を経て、あるべき人間関係を築くことができる。
自分がそうなるには、随分と長い時間が必要かも知れない。
しかし、忍耐強く取り組めば、長期的に時間と労力の節約になるかも知れない。
振り返れば、仕事をはじめて十余年の間、自分ひとりの成長に苦心し、その後十余年、表面的な言葉や振る舞いで他人や組織を動かそうと苦心してきたものだ。
「7つの習慣」を数度目か読了した今、真の自らの成長とは私的成功であり、真の他人との協働は公的成功であることがようやく理解できたような気がする。
その理解を実践に移し、また日々刃を研ぐことを目標に、良い人間関係を築きたい。
そうした人間関係の上に、お客様とは、真に必要な情報を提供し、対価をいただくWin-Winの関係を、会社の仲間とはまず理解し理解される関係を目指したい。
~~~
これで「七つの習慣」の書評は終了します。
当初は一ヶ月に一冊のペースを目論んでいましたが、「七つの習慣」に五ヶ月かかってしまいました。
次は、あれを取り上げます。もしよろしければお読みいただければ嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
keef