子供は生きていくために、人の言動や考えを手本としてインプットする。
最も多くの時間を一緒に過ごす母親の思考を取り入れるため
潜在意識に深く入り込んでいることが多い。
母親が考えていることは口に出さずとも子供に伝わっているのだ。
母親は、専業主婦になってラクしたいがために結婚した。
そこに愛情とか、こんな家庭を作りたいなどの考えはなかった。
ただただ自分のことしか考えていなかった。
母親のこの感情を、私は子供の頃に感じ取っていた。
子供の頃、「なんでお父さんと結婚したの?」と聞いたことがある。
母親は照れるわけでもなく、それどころか忌々し気に
「モテなくてかわいそうだから拾ってやったのよ」と言った。
あんなのと結婚して後悔している、ということもよく言っていた。
大人になってから、自分が子供の頃に感じていたことが合っているか知りたくて
同じことを再び聞いたことがあるが、やはりその通りだった。
たまたま結婚適齢期に付き合い始めたのが父親で、深く考えることもなく
あ~この人と結婚するのかな、まぁお金持ってるしラクできそうだからいいや、と
適当に結婚を決めてしまったと。
父親は当時商社マンで、株でそこそこ儲けていたらしい。
付き合っている時から人間性を疑うようなことが多々あったにも関わらず
お金があってラクできるということばかりに目をつけて結婚した。
自分のことばかり考えていると痛いしっぺ返しを食うのが世の常で、
父親は結婚後、商社を辞めて知人と会社を興したがうまくいかず逃げ出し、
勝手に地元に帰ったが職がなく、最終的にタクシー運転手になった。
その後ずっと貧困生活を余儀なくされたのだった。
私が大学生の時に離婚するのだが、その後に母親は
「自分の夫の職業がタクシー運転手だったことが本当に嫌だった」と言っていた。
自分が恥ずかしいから嫌だと。
なおも自分のことしか考えていなかった。
相手の内面をろくに見ず、自分のことと金のことばかり考えて結婚し、
そのツケを払わされてもまったく気づいていない愚かな人間。