北海道も少し春っぽくなり、幹線道路は舗装もすっかり出ていますね。毎年の事ながらこの時期、道路の損傷が激しく穴ぼこだらけになってます。今年は特に酷く感じるなぁ。札幌市は財政が大赤字なのに、これを直すとなるとまた税金が・・・。多少はガマンしますので、事故が起きない程度の強度優先荒めのリペアでヨロシク。。

さて、本日はゴアテックスのサイズ補正。


学校では教えてくれない!洋服業界のウラ話-シームテープ1
学校では教えてくれない!洋服業界のウラ話-シームテープ2  


こちらはPRADAの一枚もののブルゾン。表素材がゴアテックスで縫い目の裏は防水のためのシームテープが貼られている仕様になっています。この仕様は特別なシームテープを貼る機械で処理されています。

学校では教えてくれない!洋服業界のウラ話-シームテープ3

このマシンはそんじょそこらの縫製工場でも持っているところは少ない珍しいもんです。
当店は本業はアパレルの主にカジュアルウェアの縫製を行い、ダウンの縫製やこういった完全防水の縫製も行っているため設備を揃えております。

今回はこのブルゾンの袖丈詰めと併せて袖口幅を狭くする作業しました。



学校では教えてくれない!洋服業界のウラ話-シームテープ4  

もちろん、詰めた後に↑の通りシームテープも貼り合わせております。

この機械、例え5cmを貼るだけでもスイッチを入れて暖気運転をし、作業後にスイッチを切るまで最低1時間近く掛かってしまいます。そのため、料金は通常コストの倍近くは掛かってしまいますが、やはりせっかくですので性能・機能を落とさないためには基本オリジナル仕様で上げるべきです。

他にもスキー・ボードなどスポーツウエアやそれ以外にもテントなどアウトドア関連にも対応可能です。
雪山シーズンも終わりに近づいておりますが、ウエアの破れたところや、これからのシーズンのテントなどの雨漏り、波乗りやJET乗りのドライスーツなどの水漏れがございましたらご相談下さい。
(セミドライは仕様が、またちょっと違うのでウエットスーツ専門店へ相談して下さい。)


3月に入り、春らしくなるかと思いきや今年は意外に寒い日が続いておりますね。
冬は暖冬で冬モノが売れず、春は寒くて春モノ売れず・・・。景気悪の中、自動車・電機だけでなくこのところアパレルの倒産の声も聞こえてきます。 明日は我が身・・・うぅ~~サブッ( ((-。-) ))ブルブル...

この冬もダウンの修理がボチボチと来ておりました。最近のダウンはソフトで軽い薄いナイロン素材が流行っているようですが、これがちょっとした擦れや熱に弱く、やれ転んで・・・、タバコの火で・・とかで破れてしまいダウンの飛び出した修理が多くなってます。
ダウン製品でも表と裏地の間にダウンパックと呼ばれるダウンを収納する袋状の物が入っているタイプであれば、修理方法もいろいろあるのですが、直接ダウンの入っている仕様の場合は ばらすことも難しいです。
そのため修理方法は表の共生地を使って貼り付け処理になってしまいます。
この際、問題なのが共生地・・・。アウトドア系の一部にはコンパクトに収納出来る袋が付いていたりするので、それを利用すれば良いのですが、ほとんどの場合は裏の目立たないところを探して、そこから持ってこなければなりません。


学校では教えてくれない!洋服業界のウラ話-ダウン1

先日行ったノースフェースのダウンJk

学校では教えてくれない!洋服業界のウラ話-ダウン2

後ろの裾を引っ掛けてダウンが飛び出してます。
表共生地を使って貼り付け処理。近くで見ると分かりますが、遠目では気づかないかな?

学校では教えてくれない!洋服業界のウラ話-ダウン4

で、共生地は裏地は似ているけど別素材のため探して使えそうなところが、上の赤枠部分。下前にグログランテープが付いていたので、その影部分の共生地をカットして使ってます。

学校では教えてくれない!洋服業界のウラ話-ダウン3

そろそろダウンの季節も終わりだと思いますので、片付け前にチェックをして破れていたらご相談を・・・。

さて、本日はリペアの中でも結構ご相談の多いボタンホールのダメージ。
ボタンフライの場合、メンズは開け閉めが多いためダメージを受けるのも早い箇所ですね。
特にレプリカブランドは綿糸のため強度が弱く糸は切れやすくその後、穴が広がってしまいます。



学校では教えてくれない!洋服業界のウラ話-ホール修理1


糸が切れて穴が広がりつつある状態(実は今自分が穿いているジーンズ。)
自分のモノはなかなか直さない。なぜかと言うとゼニにならないから・・・銭ズラ


修理方法はいろいろあり、ご予算に合わせて525円~行っています。
フライ部分は、特に穿いていて表から見える部分ではないので、とにかくコストと実用性を考えるとミシンのみでの修理を致します。


学校では教えてくれない!洋服業界のウラ話-ホール修理2  


学校では教えてくれない!洋服業界のウラ話-ホール修理3





学校では教えてくれない!洋服業界のウラ話-ホール修理4
ミシンでタタキをした上にハンドでボタンホールをかがっています。(1,050円~1,575円)




学校では教えてくれない!洋服業界のウラ話-ハンドステッチ2
 


学校では教えてくれない!洋服業界のウラ話-ハンドステッチ3

 学校では教えてくれない!洋服業界のウラ話-ハンドステッチ4




学校では教えてくれない!洋服業界のウラ話-ハンドステッチ1



手先の器用な方はこのように手でかがってください。糸は20番糸で綿糸またがポリ系スパン糸。
ただし、糸が解けているところに針を入れても生地が弱っているのでミシンで強化しなければなりません。無理にかがろうとすると穴は広がり、ボタンがすぐに外れやすくなってしまいますので気を付けて下さい。


あまり酷いような場合は、一度フライ部分を取り外してリペア後にボタンホール専用ミシンで開けなおします。4個全部を修理する場合、この方法のほうが安く抑えられることもあります。

また、フライ部分でなくトップボタンのホールも一度、リペアで穴を埋めてからミシンでホールを開け直したほうがキレイで丈夫なリペアが出来ます。(1,575円~)


学校では教えてくれない!洋服業界のウラ話-ホール修理5

↑これがボタンホール専用のミシン。このミシンを持っているリフォーム店は少ないかも知れません。穴かがりしか出来ないのに一台300万円前後します。

リペアは病気と一緒で悪いところを発見したら早めに処置をした方が、短時間で安く済みますのでお早めにご相談下さい・・・。
強度・コスト優先で穴の周りをミシンでタタキ処理してます。(525円)

でも、やはり見えない部分こそ気を使いたい。それこそデニム好きの生きる道。