紅葉シーズンが、今年もやって来ました
暑い暑い夏は
知らぬ間に過ごしやすい季節へと
台風・秋雨前線の合間の
秋晴れは
いやが無しにも、気分が高揚します
一年の山行の中でも
大きなウエイトを占める紅葉シーズン
『9月第4週目の週末』が
ですが
あの出来事を、忘れる事はできません
今だに、信じられない、あの日を
日本で一番大きな単独峰の
日本で一番西にある3,000m級の山の
南端の
頂きから噴きあげる、悪夢を
…
再び、この山にやって来ました
背中を、ポンと押してくれたのが
…
名古屋夏山フェスタでの
御嶽の山小屋の方々の『熱意』でした
「また、御嶽山に登りに来て下さい…」
「以前の様な、綺麗な紅葉に逢いに」
と
『哀しみの山』
か
ら
脱皮しようとの熱量が
…
再び、この場所へと連れて来てくれました
あの噴火の翌年
…
2015.6.6に一度、ここを訪れています
ゴンドラ駅から
ほんの10分程しか行けなかった
…
ガイドさん同行の
七合目ネイチャーウォーク
あの時は
この小屋の直前で、立ち入り禁止
まだ灰混じりの
ヌルヌルした道だった事を、鮮明に覚えています
久々に通る、小屋の中の登山道は
以前と同じ風景です
…
違うのは
…
ヘルメットなどの非常装備が
大量に積まれてある事だけ
御嶽山で
一番最初に開かれた登山道です
(黒沢口登山道)
足元には、ゴロゴロの岩
まさか、空から降ってきたのでは?
と
そんな不自然な岩も…?
光を浴びると、パッと輝きます
あの日
…
一瞬にして『色』を失った山は
一瞬にして
灰色の世界となった山は
以前の様に
…
美しい『色』を取り戻しています
しばらく、色づき始めた樹林を進むと
…
かつて
女性は…ここまで…とされていた
女人堂(8合目)に到着です
小屋の前の
ナナカマドが『秋色』に輝きました
さぁ、出発です
雲が流れた後は
再び『御嶽ブルー』です
思い起こせば
…
あの噴火の年の
『9月第4週目の土曜日』は
前年に
御嶽山に登っていた為
山友の誘いを断り
白馬で紅葉を追っかけていました
もし、前年に
…
この山に登っていなければ
あの噴火の年…2014年の
『9月第4週目の土曜日』には
…
この山を登っていた可能性が
極めて高かったのです
…
そして
もし登っていれば
…
間違いなく
山頂付近の何処かにいたはずです
…
なので
この山には
運命を感じさせられます
この日の目的は
…
PEAKでもなく、九合目でもなく
この場所でした
噴火の1年前に
エメラルドグリーンの池を眺めながら
…
山頂で鳴らした『鐘』を
…
再び鳴らす為に
あの日を、風化させる事のない様に
両手を合わせて…