秋の紅葉と釣鐘…あれから4年 (木曽・御嶽山) | なごキタ の Outdoor Life

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名古屋で「山」と「スノボ」を中心とした、アウトドアライフを満喫していましたが、2019年夏、鹿児島・指宿に移住しました。

これからも自然との触れ合いを大切にし、南国でも四季を感じながら過ごしたいと思います。

2018年09月23日(日)



紅葉シーズンが、今年もやって来ました


暑い暑い夏は
知らぬ間に過ごしやすい季節へと

台風・秋雨前線の合間の
秋晴れは
いやが無しにも、気分が高揚します


一年の山行の中でも
大きなウエイトを占める紅葉シーズン


『9月第4週目週末』



ですが
あの出来事を、忘れる事はできません


今だに、信じられない、あの日を


日本で一番大きな単独峰の
日本で一番西にある3,000m級の山の

南端の
頂きから噴きあげる、悪夢を






あれから4年

再び、この山にやって来ました






『本当に、もう登ってもいいのか?』

複雑な気持ち、葛藤、ためらいを抱きながら






そんな時
背中を、ポンと押してくれたのが

名古屋夏山フェスタでの
御嶽の山小屋の方々の『熱意』でした






「また、御嶽山に登りに来て下さい…」

「以前の様な、綺麗な紅葉に逢いに」


『哀しみの山』
脱皮しようとの熱量が
再び、この場所へと連れて来てくれました







あの噴火の翌年
2015.6.6に一度、ここを訪れています







ゴンドラ駅から
ほんの10分程しか行けなかった

ガイドさん同行の
七合目ネイチャーウォーク






あの時は
この小屋の直前で、立ち入り禁止


まだ灰混じりの
ヌルヌルした道だった事を、鮮明に覚えています






久々に通る、小屋の中の登山道は
以前と同じ風景です

違うのは

ヘルメットなどの非常装備が
大量に積まれてある事だけ






もうここは七合目

この先からは、本格的な山道






御嶽山で
一番最初に開かれた登山道です
(黒沢口登山道)






荒れている道を登って行くと






足元には、ゴロゴロの岩


まさか、空から降ってきたのでは?
そんな不自然な岩も…?






でも、秋色は確実に始まっています






『赤い美』『キノコ』も…『木々の葉』






光を浴びると、パッと輝きます






あの日
一瞬にして『色』を失った山は







一瞬にして
灰色の世界となった山は







以前の様に
美しい『色』を取り戻しています







しばらく、色づき始めた樹林を進むと
かつて
女性は…ここまで…とされていた
女人堂(8合目)に到着です







ここで
雲が流れるのを、しばし待ちながら小休止






さぁ
小屋の前の
ナナカマドが『秋色』に輝きました






さぁ、出発です

雲が流れた後は
再び『御嶽ブルー』です







思い起こせば
最後に、御嶽山に登ったのは






2013年の
『9月第4週目土曜日』

この日の様に
秋色の御嶽山を楽しんでいました







あの悪夢の
ジャスト1年前の事でした







あの噴火の年の
『9月第4週目土曜日』







前年に
御嶽山に登っていた為







山友の誘いを断り







白馬で紅葉を追っかけていました






もし、前年に
この山に登っていなければ







あの噴火の年…2014年の
9月第4週目土曜日』には

この山を登っていた可能性が
極めて高かったのです

そして
もし登っていれば
間違いなく
山頂付近の何処かにいたはずです






なので
この山には
運命を感じさせられます


この日の目的は
PEAKでもなく、九合目でもなく






この場所でした







噴火の1年前に
エメラルドグリーンの池を眺めながら

山頂で鳴らした『鐘』


再び鳴らす為に






決して
あの日を、風化させる事のない様に 


両手を合わせて…