ドラッカー 「成果をあげるための五つの能力」とは | S blog  -えすぶろ-

S blog  -えすぶろ-

-人は年をとるから走るのをやめるのではない、走るのをやめるから年をとるのだ- 『BORN TO RUN』より
走りながら考える ランニング・読書のブログ

 

 

 

ドラッカーが説く、成果をあげる為に身につけるべき五つの習慣的能力を要約すると以下になります。

①自分の時間を管理・有効活用する

②貢献という一点に焦点を合わせ考える

③自分(上司・同僚・部下)の強みを基盤とする

④最重要事項のみに集中する

⑤成果をあげるための意思決定を正しくおこなう

極めてシンプル、ですがこれを「習慣」と呼べる位にまで徹底して行えるようになるには、継続して取り組んでいく他に道はないようです。


頭の良い者が、しばしば、あきれるほど成果をあげられない。彼らは、知的な能力がそのまま成果に結びつくわけではないことを知らない。逆にあらゆる組織に、成果をあげる地道な人たちがいる。しばしば創造性と混同される熱気と繁忙の中で、ほかの者が駆け回っている間に、亀のように一歩一歩進み、先に目標に達する。

私は、成果をあげる人間のタイプなどというものは存在しないことをかなり前にきづいた。・・・・・・成果をあげる人に共通しているのは、自らの能力や存在を成果に結びつけるうえで必要とされる習慣的な力である。・・・・・・私の知るかぎり、知能や勤勉さ、想像力や知識がいかに優れようと、そのような習慣的な力に欠ける人は成果をあげることができなかった。

言いかえるならば、成果をあげることは一つの習慣である。習慣的な能力の集積である。そして習慣的な能力は、常に習得に努めることが必要である。

習慣的な能力は単純である。あきれるほどに単純である。七歳の子供でも理解できる。掛け算の九九を習ったときのように、練習による習得が必要となるだけである。

「六、六、三十六」が、何も考えずに言える条件反射として身につかなければならない。習慣になるまで、いやになるほど反復しなければならない。
私は小さいころ、ピアノの先生にこう言われた。「残念ながら、君はモーツァルトをシュナーベルのように弾けるようにはならない。でも音階は違う。音階やシュナーベルのように弾かなければならない」。

この言葉は、あらゆる仕事にあてはまる。しかし、おそらくあまりに当たり前のことだったためであろうが、彼女がつけ加えなかったことがある。それは、偉大なピアニストたちでさえ、練習に練習を重ねなかったならば、あのように弾けるようにはならなかったということである。
どんな分野でも、普通の人であれば並の能力は身につけられる。卓越することはできないかもしれない。卓越するには、特別の才能が必要だからである。だが、成果をあげるには、成果をあげるための並の能力で十分である。音階が弾ければよい。
以上「プロフェッショナルの条件」より

 

成果をあげるのは並みの能力でいい。ただし九九を覚えるように、ピアノを習うように、体に染み込むまでやり続けろ!!

ドラッカーはもう何年も勉強してますが、本当に学ぶことが多く奥が深いです。これまでにも色々と気付かされ、助けられてもきました。

 

この五つの能力については、「経営者の条件」で一章ごとに詳しく解説されています。

 

成果をあげるために身につけておくべき習慣的な能力は五つある。

①何に自分の時間がとられているかを知ることである。残されたわずかな時間を体系的に管理する事である。

②外の世界に対する貢献に焦点を合わせることである。仕事ではなく成果に精力を向けることである。「期待されている成果は何か」からスタートすることである。

③強みを基盤にすることである。自らの強み、上司、同僚、部下の強みの上に築くことである。それぞれの状況下における強みを中心に据えなければならない。弱みを基盤にしてはならない。すなわちできないことからスタートしてはならない。

④優れた仕事が際立った成果をあげる領域に力を集中することである。優先順位を決めそれを守るよう自らを強制することである。最初に行うべきことを行うことである。二番手に回したことはまったく行ってはならない。さもなければ何事もなすことはできない。

⑤成果をあげるよう意思決定を行うことである。決定とは、つまるところ手順の問題である。そして、成果をあげる決定は、合意ではなく異なる見解に基づいて行わなければならない。もちろん数多くの決定を手早く行うことは間違いである。必要なものは、ごくわずかの基本的な意思決定である。あれこれの戦術ではなく一つの正しい戦略である。

以上「経営者の条件」より