京セラ(京都市)の稲盛和夫名誉会長(77)は十三日、経営再建中の日本航空の新しい最高経営責任者(CEO)に就任することを表明した。鳩山由紀夫首相から正式に就任を要請され、受諾した。稲盛氏は「社員の人たちの幸せのためにお手伝いしたい」と、日航再建に意欲を見せた。
今朝の朝刊・ニュースで報じられています。
「動機善なりや私心なかりしか」
日航再建に稲盛さんの名前があがった時にこの言葉を真っ先に思い浮かべ、
稲盛さんならこの要請を受けるのだろうと思いました。
新聞の記事によると、日航のこれまでの経営陣は派閥争いが絶えなかったようで、
正に「私心」のかたまり状態。
それだけでも経営が上手くいくはずがありません。
稲盛さんは77歳という高齢でしかも無給でこの大仕事を引き受けられました。
本当にすごい人です。
稲盛さんは
1959年に自身が勤めていたセラミックメーカーを脱サラして起こした
ベンチャー企業 京セラを1兆円企業に育て上げました。
そして1984年に通信事業が自由化されてすぐに興したDDI(KDDなどと合併し今のKDDI)は3兆円企業に成長と破格の経営者です。
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その独自の経営哲学を学びたいと徐々に集まってきた若手経営者に対しても
ボランティアで盛和塾という経営塾もなさってますが塾生は5,500人もいるそうです。
「動機善なりや私心なかりしか」
今後の日航に注目したいと思います。
稲盛さんの言葉
「動機善なりや」。私は、企業経営をする上で、こういうことを常としています。
それは、新しい事業に展開する場合などに、「動機善なりや」ということを自らに問うのです。
何かをしようとする場合、自問自答して、自分の動機の善悪を判断するのです。
善とは、普遍的に良きことであり、普遍的とは、誰から見てもそうだということです。
自分の利益、都合、格好などだけでものごとは全うできるものではありません。
その動機が自他ともに受け入れられるものでなければならないのです。
また、仕事を進めていくに当たって、「プロセス善なりや」ということを問うています。
結果を出すために不正な行為もいとわないということでは、いつかしっぺがえしを食らうことでしょう。
実行していく過程も、人の道を外れるものであってはならないはずです。
言い換えれば、「私心なかりしか」という問いかけが必要なのです。
自分の心、自己中心的な発想で事業を進めていないかを点検するのです。
私は、動機が善であり、実行過程が善であれば、結果は問う必要はない、必ず成功すると固く信じています。
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