皆さん、こんにちは!

 

 

最近、とあるチャレンジを行っていまして。

 

それが

一日100ページ、365日間読み続ける

というものです。

 

 

なんで始めたかと言われたら、

思いつきでとしか言えないんですが、

今日は、そんなチャレンジの中で読んだ

「これは今の時代だからこそ読むべきでは!?」

と思った、小説の紹介です。

 

 

その小説の名は、

ジョージ・オーウェル著『1984年』

です。

 

 

1949年に、イギリスの作家、

ジョージ・オーウェルによって書かれた

ディストピア小説で、社会主義、共産主義を

批判しているようにも読み取れます。

 

 

オーウェルは、1984年の世界で

人々が息苦しい監視社会の中で暮らす様子を描き、

全体主義に警鐘を鳴らしたが、

出版から70年以上経った今、

この本が再び脚光を浴びています。

 

それは、フェイクニュースが氾濫し、

 国家によるサイバー攻撃が明るみになった現代社会が

驚くほど『1984年』の作中の世界に近づいてきているためです。

 

 

今日は、そんな『1984年』で描かれた世界と

現代社会の類似点を探りながら、

これからの社会がどうなっていくのか?

について考察していきたいと思います!

 

 

 

あらすじ

 

『1984』は、独裁者「ビッグ・ブラザー」が支配する

監視国家「オセアニア」が舞台になっています。

 

 

オセアニアは長らく戦時下にあり、

個人の自由や思想が厳しく統制され、

日記を書く、記録を残すことすら許されません。

 

さらには、政府は発信も受信もできる

「テレスクリーン」と呼ばれるデバイスを使って、

プロパガンダを垂れ流す一方で、

市民の行動を常に監視しています。

 

 

そんな、全体主義的な体制に疑問をいだいた、

主人公ウィンストン・スミスは、

真実を記録するため、

ひそかに日記をつけはじめます。

 

 

国家によって改ざんされた情報ではなく、

自分の記憶が正しいことを証明するべく、

ウィンストンは、同じように体制に不満を抱く

ジュリアと不倫関係に陥ったり、

高級官僚のオブライエンから発禁本を入手したりと、

着々と歩みを進めていました。

 

 

そんなある日突然、

国家を統制している思考警察によって

捕まってしまいました。

 

反体制の姿勢がバレてしまった、いや、

もはやハメられていたとも言えるでしょう。

 

 

拘束されたウィンストンは拷問を受ける中で、

だんだんと心の底から、考え方を変えさせられ、

死ぬ直前には「自分の間違いに気付けてよかった」と

言うくらいまで、心を破壊されます。

 

そして、心から解放され、幸せな気持ちになって、

死んでいくという、胸糞悪いエンディングになっています。

 

 

 

時代を超えて愛される秘訣

 

『1984』はこれまでも時代を越えて

何度かベストセラーとして返り咲き、

多くのクリエイターやアーティストにも

インスピレーションを与えてきました。

 

 

村上春樹さんは『1984年』を近未来小説なのに対し、

『1Q84』を近過去小説として書いたとしています。

 

また、1984年にアップル社

同書をモチーフに制作した

初代マッキントッシュのCMは、

そのクオリティーの高さから、

今でも広告業界で語り継がれています。

 

 

あとは、メタルギアソリッドのゲーム設定の随所でも、

『1984年』のエッセンスが散りばめられています。

 

 

 

なんでこんな世界にならなくてはいけなかったのか?

 

伝統的な国家戦略の手法の一つとして、

国外に共通敵を作ることが挙げられます。

 

 

「外にこんな悪いやつがいるんだ」という形で

民衆の不安、憎悪をとにかく外に向けます。

 

そうすることで、国家運営する側としては、

不満の矛先を自分たちに向けさせない、

印象操作を行うことができます。

 

逆に、国内には神様みたいなイコンを祭り上げ、

なんでも感謝させ、裕福でもなんでもなくても、

「我々は幸せですよ」という印象をもたせます。

 

そして、外からの情報を一切排除して、

組織を安定させるという手法です。

 

 

わかりやすい例で言うと、

進撃の巨人のウォール教であったり、

現代社会においても、小さなスケールでは

ブラック企業や、民間企業でも行われています。

 

さらには、最近、経歴詐称問題などで、ネットを騒がしている、

竹花貴騎さんも、似たような手法を用いてるといえるでしょう。

 

 

『1984年』から学ぶべきこと

 

超情報化社会ともいわれている現代では、

虚偽の情報や嘘のニュースがネット上に溢れかえっており、

人々がそれを取捨選択できなくなってきています。

 

 

ロシアは欧米にプロパガンダを拡散して選挙戦に影響を与え、

トランプとその関係者が虚偽の発言をするたびに、

それを大々的に取り上げています。

 

権力者が発信する、プロパガンダの目的は、

人間の思考の範囲を管理して狭めることにあります。

 

 

そうなると、人々は情報操作されているように

思えますが、現代社会の真の問題は、

人々がビッグ・ブラザーの大きな嘘を

見抜けないことではありません。

 

ネット社会の到来によって、人々が、

自ら進んでオルタナティブ・ファクトを受け入れ、

SNSを使いそれを拡散させていることにある

といえます。

 

スマホこそが現代の「ビッグ・ブラザー」

と言っても過言ではありません。

 

 

つまりいまの我々には体制やメディアだけでなく、

ネットで日常的に氾濫している情報すべてに対して、

その真価を判断する思考力が求められています。

 

考えろ、考えろ、

たとえ一秒の何分の一ぐらいの時間しか

残されていないとしても。

考えることがだけが唯一の希望だ。

 

 

インターネットの普及によって、

人間の思考力はどんどん奪われています。

 

厳しい社会の中で己を見失わないため。

また、それに立ち向かう強さ など、

この本から得た教訓は多いです。
 

 

『1984』を読みながら、

果たして我々は、今生きている世界を

正しく認識しているのか、

一緒に考えてみませんか?

 

そうすれば笑えるようで笑えない、

そんな読み方ができることでしょう。

 

 

 

 

《合わせて読みたい!》【超情報化社会】赤ペン先生から学ぶ!新時代の「情報」の扱い方!
⇒価値ある人間であり続けるために。

【情報収集】知らなきゃ損!超スーパー情報化社会におけるサバイバル術!
⇒どんなに価値のある情報でも、活かすも殺すも受け手次第。

【賢い生き方】先行き不透明な時代を生き抜くために役立つ3つのヒントとは❗❓
⇒悠々自適に楽しく生きる!

★人気記事★
【鬼滅の刃】心を燃やせ!煉獄杏寿郎から学ぶ「ブレない生き方」とは❗❓
⇒プロパガンダをポジティブに活かす、『鬼滅の刃』の人気者!