タイトルの男とは、うちの夫と私のボスのことである。


一年の半分以上を米国で過ごすボスが帰国した。滞在は短くたったの10日ほど。

日頃いないボスがいると緊張というより溜まったアップデートに忙しく、ようするに雑談ばかりしている。


ボスは大変忙しく、スケジュールは自分で管理するもののなかなかこちらにスケジュールを教えてくれないことが悩み。

最終的には言うんだが、漠然とした状態でいたいのだそうだ。


例えば20日は午前中出社、午後出張。場合によっては直帰。


これだけの情報で焦らされて、ようやく前日に20日は11時半に会社を出て都内某所で打ち合わせ、その後大阪に移動して会議会食、翌日も会議で東京には土曜日戻り、ということがわかる。


来客も直前まで漠然としており、人数がわからないなど日常茶飯となる。

まあ、わかってる情報でやれる準備をするだけだ。


このことをうちの男に伝えた。

「ほんと毎回これで参っちゃうよねー」と。


すると

「なんかわかる気がする。男ってのは曖昧でいたいんだよ。例えば女性のようにあらかじめ約束して飲みに行くことはほとんどなくて当日夕方決まるとかさ、きっちり決めて行動しないでいい時は曖昧でいたい生き物なんだよ」


「ほらな!これだ!曖昧でいられるのは曖昧でもなんとかなるように部下や奥さんがフォローしてるからだわい!奥さんが予定曖昧なまま当日夕方飲みに行くわとなったらどうするんだ!子供がいる家庭は?え?」と怒髪天。


「なんで俺が怒られなくちゃならないんだ」とぶすっとする男。


冷凍した肉を解凍するのでさえ予定を気にしながらやってるんじゃ。

天気予報見ながら夜の洗濯、今週はここでやっとくかとやってるんじゃ。

仕事では何人来るか曖昧だから多めに資料を用意しておくんじゃ。



何が曖昧でいたい、だ!


まあ、言いたいことを溜め込まないのが数少ない取り柄のケビ子。すっきり。

その後気まずい夕飯を終えて、いつも以上に家事をする夫を微笑ましく睨んで終了。



今日もおつかれ、私!である。



にゃおす😽

ケビ子