いつも乗る電車のいつもの車両に独特のムーブをする女性がいる。
席を確保するためにバッグを座席に置き、しかししばらく鼻をかんだり髪を整えたりスマホをいじるなどしてすぐには座らない。
その方が私の隣に来たことはこれまでも何度かあった。独特のムーブをするなあと思っていたがそれだけだったのだが昨日は違った。
真冬の分厚いコートを着た乗客が次々座る。するといつまでも座らない彼女のスペースが狭くなったのかはわからないが、ようやく座ったと思ったら彼女の右に座る私の腕に彼女の腕を擦り付けるように押してきた。
しばらく我慢していたが、結構な圧で痛い。
「すみません、少し痛いです」
そう伝えた。
すると
「すみません」と言った後彼女はブツブツずっと言い続けた。
私に何か言われたことへの反論だろう。
「なんですか?」そう聞いてみたら
「なんでもないです」と答えた彼女。
「なんでもなくないですよね、何かおっしゃってましたよね?」とさらに問うてみたら
「何も言ってません!」と寝たふりを始めた。
私が席を立つと顔をあげてスマホを見始めた狸寝入り。
失礼だなあと思いつつ、今朝も昨日と同じコートを着て何かあったら遠慮なく言う人間はここにいますよアピール。
今日も彼女はしばらく立って作業をしてから座っていた。
朝から気分は良くない出来事。自衛できることはしてご用心である。
にゃおす🐈
ケビ子