昨夜はうちの男(夫)が急遽飲みに行くことになり、ゴールデンタイムとなった。

女性同士だと事前に約束をして予定を立てるので、当日急遽飲みに行くということはほとんどない。


突然暇になってしまった挙句、28日に仕事納めをするつもりでいたのに「27日に納めちゃお」と男が急遽言い出して、慌てて対応した。


1人になって嬉しい。

夕飯は何を食べようかと迷うものの、絶対に作りたくないから外で食べたい。しかし食べたいものが浮かばず困ってしまう。

久しぶりに立ち食いそばでも行くか、と向かった。

食券を買い、いつもの手順で店員に渡そうとしたがまるっきり無視される。そこに人がいないかのように自分の作業に集中する店員。


すると別の客が「食券は出さないで、出来たら掲示板に表示されますよ」と教えてくれた。

少しシステマチックになったのね、と無視されたことに納得してそばを食べた。


時計を見たら時刻は18時半。あ!SASUKEが始まっているではないか!と思い出し急いで帰宅した。


久しぶりに観るSASUKEの面白いこと。ライバルのはずなのに声を掛け合い応援し合う。

あの仲間意識は素晴らしいよね。


しばらくSASUKEを観ていたら夫から帰宅するよのLINE。

ここからいつも通り、夫のしつこさが全開となる。お酒を飲むとしつこさがマシマシになり本当に困っている。


SASUKEでは、出場選手のトレーニング模様が紹介されていた。仕事以外の時間はSASUKEに捧げて体脂肪率が5%。

翻ってうちの男。帰りにラーメン食べたとウキウキの報告。


SASUKEもいよいよサードステージ。

しかしまあ、泳いだりはしごを使ったり、指先で移動したりととんでもない競技。家にボルダリングのような設備を作ってトレーニングしている人もいる。それでも本番の緊張からかタイミングが合わずに池に落ちて脱落してしまう。


翻ってうちの男。

「トイレに行きたい、もう漏れちゃう、もう間に合わない、あー」と心底どうでもいい報告をしてくる。

今すぐ池に落ちて欲しい気持ちで、無視をする。



程なく帰宅した男に風呂をすすめてひたすらSASUKEを観る。それにしても皆無駄な肉がない身体をしている。


翻ってうちの男。なかなか風呂から上がらないので心配になり池に落ちて欲しいとは思ったが本当にブクして土左衛門になってしまったら困る。

風呂場に行き「大丈夫か?」と声をかけたら「君は僕の裸が見たかったんだね」と心底意味不明なことを言われて、SASUKE選手のボディとは大違いの子供のようなかわいいお尻をチラ見してリビングに戻る。


男が出てきたので私もすぐ風呂に入る。お風呂から出る頃にはちょうどSASUKEもクライマックスの頃だろう。


髪をあらってのんびり湯船につかって、風呂掃除までして出たら時計は23時3分。

SASUKEは終わっていた。

がっかりして誰が完全制覇したのかネットで探したが今回は誰も成功しなかったようだ。


うちの男はソファに横になり、メガネが顔の上で斜めになって口を開けて大いびきで寝ていた。ある意味今日という日を完全制覇した、とも言える。


波打ち際に投げ出された漂流者のようなかっこうで寝ている夫に一応声をかけたがいびきしか返ってこないので、私は寝室に行った。


とにかく酔った夫が嫌だという話である。


立ち食いそば(美味)


にゃおす🐈

ケビ子