高知初日夜にひろめ市場の明神丸にてカツオのたたきを食べ、翌日昼もひろめ市場でカツオのたたき丼をいただいた。丼は丼で甘酸っぱいタレがとても合い、うちの男は「これ再現できる?」と人を美味しんぼの山岡士郎かと勘違いしたのか難問をぶつけてきた。
おそらく、ぽん酢におろしニンニク、ちょっと醤油でいけるのではないかとあたりをつけている。
さて夕飯もカツオ一択で、再びひろめ市場へ。
土曜日の夜19時過ぎ。やはり席が空いてない。
こんなに混むのか。
外国語もたくさん聞こえて来る。
ようやく空いた席は向かいに家族三名。
気さくな方々で、高知の地元の方。
そうか、ここは地元の方も来るのね。ならばなおさら味の保証があるわと納得。
向かいの親子は大きな舟盛りのカツオを召し上がっている。
「地元の俺たちはヤイロテイで頼むよ」
はて?ヤイロテイ?
このときすでに明神丸のカツオをまたまた食べていたので「早く言ってよー」なのだが、地元の方のおすすめは何としても食べてみたい。明神丸で大感激した俺たちだが、本場の荒波に打たれたい。
向かいの方に場所を聞き、ヤイロテイに向かった。行列がそれほどないなと思ったら整理券で区切り、今は◯番までの方が並んでるのだと言われた。
えー!ひとまず整理券をもらっていったん戻り、なかなか案内がなく痺れを切らして店に戻り、それでもお慈悲はなくそこで順番を待ち、ようやく並び買った。
刺身と塩たたきの盛り。
市場に向かう前にホテルのテレビでちょうど高知のカツオがなぜ美味しいのか的な番組を観た。
釣り上げる際に船に打ち付けられたカツオには当たりどころが悪いと肩こりのように硬くなり美味しくなくなることがあるのだと学んだ。
それをゴシ(ゴリ)と呼ぶ。
やいろ亭の店頭に「ゴシにはじゅうぶん気をつけていますが、もしあったらすぐ教えてね、変えますよ」みたいな張り紙があり「わぁーすごい」と感激ひとしお。
このゴシだってテレビで一般人と高知のカツオ漁師にゴシと普通の身を食べ比べてもらうとカツオ漁師は「全然違う」と正解するが一般人にはほぼわからない。そのくらいのものなのだ。
一夜漬けで勉強したところがテストに出たような、にわか知識を確かめることができてありがたみも増していただきます。
「・・・」
俺たちはまだまだ初めての経験が残っていたのだな。
俺たち夫婦はあまりの美味しさに出会うと無言になることがわかった。
これはすごいぞ。
この先の人生で間違いなく思い出す味わいであった。
たくさん歩くから入浴剤を持って行くよ!
旅先でのお通じは悩ましいね。これは慣れて来るとだいたい時間の予測ができるのと、急激な腹痛はなく非常に自然で旅のおとも。
にゃおす🐈
ケビ子