おはよう木曜日。

今朝の体温は36.6度。


昨日の大掃除のせいで、首背中腰がバキバキで痛い。今夜はご褒美の高級バブで癒されなければならん。


さて、昨日は夕方前に掃除を切り上げて映画を観に出かけた。

公開前にポスターをたまたま見かけて、これは観ねばならん映画だろうと動員が落ち着く頃に行こうと決めていた。


ラーゲリより愛を込めて


嵐のニノくん主演で、見かけたポスターは丸メガネをしたニノくんがアップで微笑んでいる。

妻役の北川景子ちゃんも微笑んでいるから、ハッピーエンドだろうと思って臨んだ。





「ラーゲリ」という言葉との出会いは山崎豊子先生の小説「不毛地帯」が初めてであった。


陸軍中佐で大本営参謀の壱岐正が終戦による武装解除に応じない関東軍を説得するために満州に渡ったが、侵攻してきていたソ連軍に捕まり収容所に送られて11年間過ごす。


「不毛地帯」と聞いて、や、私の脇の下も脱毛完了しておりますので生憎不毛地帯であります、とふざけるには家族総出でお詫びしたくなるほどの壮絶な内容であった。


その小説で学んだロシア語。

強制収容所はラーゲリ

帰国はダモイ

早くしろはダワイ

日本人はヤポンスキー

であった。


これらの4ワードがこの「ラーゲリから愛を込めて」でもキーワードとなる。

そりゃあそうだ。

日本人早く収容所から出て帰国したい!


不毛地帯で読んだ偉い残酷な刑罰に「ロッカールームの刑」というものがあったと記憶している。人1人入ればいっぱい、座れないロッカールームに立ったまま入るというもの。

映画でも「営倉行き」と呼ばれていた。


こうして当時のシベリア抑留の答え合わせも出来、心から悲しくやりきれない気持ちになったのだが、それぞれのビューポイントで事柄を見ると正義が異なるわけで。いずれにせよ、平和を望む気持ちが高まる映画であったわけです。


北川景子ちゃん演じるニノくんの妻は名前が山本モジミさん。

なんて素敵な名前なんだろうかと他には出会ったことのないお名前の由来を知りたくなった。


私の父方の祖母は大正生まれ(故人)。横須賀の軍人の家庭に生まれて名前は勝子。世の気運を背負う名前であった。モジミさんは学校の先生をされていたことから、当時の女性としては学をおさめ職業婦人をしていたインテリ層。モジミのモジは文字から?あれやこれやと考えてみても答えがわかるわけはない。


余談だが母方の祖母の名はイマ。NOWって感じでTwitterが流行り始めた頃、やたらと焼きそばなう、会社なうと名詞にNOWをつけて今の状況報告している様を見ては祖母を思い出していた。


閑話休題。


ラーゲリより愛を込めて。

遺書を届ける、生き様を見届ける。

希望とか信じるとか実態のないものが困難を支える。

胸が熱くなる映画でした。


映画館内は啜り泣きの声がすごかった。みんな泣いてた。私も泣いた。

隣の夫は長くて飽きたと言っていた(コラ!)


2023年は平和が訪れますように。

何でもない日常をよーく覚えておこう。



にゃおす🐱

ケビ子