さぁいよいよサッカーW杯が始まりました!
と、なんとなくそれっぽく書いたのだが私も夫も日頃はサッカーのことはほとんどわからない門外漢である。
しかし朝のニュースでアナウンサーが「日本中が歓喜に沸いた昨日の試合」と言っており、なるほど日本中ということはこの捻くれ者夫婦も歓喜の巻き添えを食ったのだな、とむしろ得した気分になった。
昨夜私が風呂から上がると、前半がそろそろ終わる時間であった。
すでにドイツに点を許し、TV画面左上にはドイツ1 - 日本0と書いてあった。
風呂上がりの白湯を用意していると、ドイツがもう1点追加となり、夫の知ったかぶりが始まった。
夫「いやぁドイツは強いよ、全然違うよ」
間も無く2点目の映像診断が入り、何やら専門用語で要するに無効になったようだ。
髪を乾かしに風呂場へ行き、少し経って部屋に戻るとスーツを着た日本代表監督がインタビューを受けていた。
「休憩時間になったの?」そう夫に聞いたらまた夫は得意の知ったかぶり。
「君ね、休憩はないだろう、ハーフタイムだよハーフタイム」
「えーハーフタイムってスーパーボウルでビヨンセとかブルーノマーズが歌うやつじゃん。サッカーは誰か歌わないの?結局選手は休憩しているんじゃないの?」
夫は呆れていたが、なるほど前半と後半の間に休憩時間が設けられており、それはハーフタイムと言うことを学んだ。
それにしても「応援」そのもののエネルギーに圧倒される。当事者じゃないのに当事者かまたはその家族か長く付き合ってる恋人かのように熱くなる。一つのプレーに泣いて笑って、感動する。
ハーフタイムのインタビューが続く中、まあ、がんばれニッポン!私は寝よう!睡眠チャチャチャとベッドに行くも、夫の偶発的なぼやき(歓声)が実況に混ざって聞こえて眠れない。
大きな歓声とともに日本がゴールを決めたことがわかった。
「おー1点」
ぼやきのような喜びを地味に表現する夫の声。
どうあん選手という方が決めたのだそうだ。
またしばらくすると
「日本入れた、2点目」
事件現場に張り込みをしている刑事が近くにいる同僚刑事にホシの動向を伝える程度の音量とテンションでそう言った。
私も寝てはいられない。
「すごいね!誰が入れたの?」
聞いてわかるわけもないが、まあエチケットの範疇だろう質問をした。
「日本人だよ」と夫の回答。
「えー日本人か!やったー日本人がゴールした!」
その後、実況が「アサノタクミ選手が」と言ったので大興奮。
「アサノタクミだって!浅野内匠頭!忠臣蔵じゃん!年末だもんね!」
程なく試合は終わり、日本が初戦を白星で飾った。
先日のアルゼンチンに勝利したサウジアラビアが急遽試合の翌日を祝日にしたのだから、もしや日本も急遽祝日が深夜に閣議決定されたかもしれない!
そんな思いでニュースを見たが、今日はいつもの木曜日であり、アサノタクミノカミは浅野拓磨選手の聞き間違いであることもわかった。
世の中にはこの程度のサッカー知識しかない人間も、大手を振って歩けるダイバーシティ日本である。
知識はないが、やはり日本が勝つととびきり嬉しい。
ニュースによると次の試合は日曜日。対戦国はコスタリカだそうだ。
写真がないので昨夜の鍋を載せる。
ニッポンチャチャチャ!
にゃおす🐱
ケビ子