乳がんと麻酔の開発が書かれた小説


数年前に読んだ、有吉佐和子の「華岡青洲の妻」という小説。


嫁姑問題

麻酔薬の開発

妻の乳がんと麻酔の実験


こういう内容で、引き込まれた記憶。

特に嫁姑の確執と嫉妬がすごくて印象的。



Amazonの書籍説明(抜粋)

江戸後期、世界で初めて全身麻酔による手術に挑んだ紀州の名医青洲。一人の天才外科医を巡る嫁姑の凄まじい愛の争奪。テレビドラマ化、舞台化の定番、人気不動の一冊。


世界最初の全身麻酔による乳癌手術に成功し、漢方から蘭医学への過渡期に新時代を開いた紀州の外科医華岡青洲。その不朽の業績の陰には、麻酔剤「通仙散」を完成させるために進んで自らを人体実験に捧げた妻と母とがあった――
美談の裏にくりひろげられる、青洲の愛を争う嫁と姑、二人の女の激越な葛藤を、封建社会における「家」と女とのつながりの中で浮彫りにした
女流文学賞受賞の力作。




​違う感想を持った

乳がんになってから、改めて読んでみた。

麻酔がない状態であのような手術を受けることは考えられない。

すごい!すごい!


この小説によると、当時の麻酔薬の開発は薬草を煎じていたのだが、調合もどの薬草を使うかも手探りで苦労の連続。


感謝の気持ちで読み終えた。

有吉佐和子先生の作品はどれも素晴らしいが、乳がんになってひときわこの作品に思い入れが強くなった。



華岡青洲の妻



にゃおす🐱

ケビ子