前回、マンモグラフィーの話はこちらです
待合にはたくさんの女性
マンモグラフィーが終わって外科の待合に戻り、呼ばれるのを待った。朝一で来た時は数人だった待合も検査を終えて戻ると椅子が埋まり、立って待ってる人もいるほどであった。
おー、もしや皆仲間か?
私だけではないのだな。
そう思うと妙な連帯感を1人で勝手に感じた。
針生検
程なく呼ばれて診察室に入る。
先生はやはり遠慮がない。
「隠しても仕方ないからはっきり言うよ、いい?おそらくこれは乳がんです。ただし、エコー検査で嚢胞の可能性もあると言われたからね、針で胸の一部を取って病理検査するからね。そしたらはっきりわかるからね!」
沈み込む私と対称に先生は朗らかにそう言った。
乳を出して横たわれとベッドの方向を顎で指す。
看護師にそんな印象が残るほどに失意の私は落ち込んだ。
実際の看護師は必要以上に優しくもなく冷たくもないが事務的で、まあむしろ良かったのだが。
黒にんじんジュース
バチンバチンと針を刺す
病理検査の担当者も合流したので麻酔を打つ。
麻酔?そんなに痛いの?
ベルトコンベアに乗ってしまったので無抵抗である。
先生「バチンバチンて音がするからね。それを3回しますよ」
注射の際、針が刺す様子を見ていられる人はいるのだろうか。
私は無理。顔を背けて、可能な範囲で体も逸らす。
針生検だって見ていられない。
目元にハンカチを載せてぎゅっと目をつぶった。
バチンバチン
バチンバチン
バチンバチン
3回終わった。
麻酔のせいか、ちくっとする程度の痛み。
検査が終わった安堵とこれからの不安でまた涙が出てきた。
ここの看護師はタオルはくれない。
弱ってるんだから優しくしてくれよ!
つづく
にゃおす🐱
ケビ子