身体拘束は人を殺します。
精神科病院の集団感染死:県など実地指導 「明確な違法性なし」 /千葉
4月19日11時1分配信 毎日新聞

 精神科病院「式場病院」(市川市国府台)でのノロウイルス集団感染で入院患者2人が死亡した問題で、県などは18日、同病院を精神保健福祉法に基づき実地指導した。女性患者(69)が点滴で身体拘束された状態で、のどにおう吐物を詰まらせて死亡したことから、身体拘束の適法性などを調べた。県は明確な違法性はないと結論付けたが、「自由度の高い拘束具を十分に備える必要がある」など複数の改善を求めた。
 県障害福祉課によると、15日午後7時半ごろ、女性患者が病室のベッドで、あおむけでのどにおう吐物を詰まらせているところを医師が発見し、約10分後に死亡が確認された。おう吐や下痢の症状を訴え始めた前日から点滴のために両手を縛った状態だった。精神的に不安定で徘徊(はいかい)を繰り返す患者に対しては、拘束が認められており、今回のケースについても医師の判断で適正に拘束されていたという。
 ただ、通常の拘束用具がなかったため、包帯で両手を縛っており、女性は寝返りができない状態だったという。このため、同課は十分な数の拘束用具を備えるよう指導した。身体拘束と死亡との因果関係について、同課は「判断する立場にない」と話している。【駒木智一】

4月19日朝刊  
身体拘束によって直接的に、あるいは間接的に死亡する事例が後を絶ちません。肺塞栓症(エコノミー症候群)による事例、拘束具がからまって窒息死する事例などがわかりやすいのですが、今回のように、嘔吐しても姿勢が固定されていて、吐瀉物を喉につまらせて窒息するという事例もあります。

しかしなんというお役所仕事でしょうか。確かに拘束の手続き自体は法に触れていないようです。しかし、嘔吐している患者の両手を包帯で縛り、寝返りをうてないようにするという、素人目でもわかる危険な行為が「適正に拘束されていた」とされてしまうこと自体がおかしいです。拘束用具を増やすことが本当に解決策と思っているのでしょうか?

千葉県内の精神科病院における身体拘束の件数は増えています。その拘束は、本当に患者のためなのでしょうか?それとも、医療側の都合なのでしょうか?


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