どんどん社会は間違った方向に進んでいるようです。
精神科医などを学校医に 横手市教委、校外に相談室を開設
 子どもたちの心の健康を保ってもらおうと、横手市教育委員会は新年度、精神科医や産婦人科医、臨床心理士を学校医などに委嘱した。学校外での相談室開設や講演などを通じ、児童生徒が抱えるいじめなど、学校や家庭でも打ち明けにくい悩みを緩和し、楽しい学校生活を送ってもらうのが狙いだ。心の健康のための多方面への委嘱は県内では初めての試み。

 横手市医師会の協力で実施するもので、学校医に委嘱するのは精神科医1人と産婦人科医1人。市条例に定める学校臨床心理士には3人を委嘱。

 精神科医は各学校からの要請に応じて児童生徒や保護者、教職員を対象にした心の健康についての講演を行うとともに、子どもたちの相談に当たる臨床心理士と連携し医学的な見地からアドバイスする。産婦人科医は、性に関する正しい知識を身に付けてもらうため、従来の二次性徴などにとどまらない性教育の講演などを行う。

 相談者の氏名やプライバシーにかかわる内容は、原則として学校や市教委には報告しない。

(2007/04/05 09:03 更新)秋田魁新報より
 なぜわざわざ事態を悪化させることをするのだろうか?おそらく、県内で心に関する問題が増えてきたので、専門家にでも任せようとする安易な考えなのだろう。教育委員会は、この専門家が本当はどんなことをしているのか全く知らないのだろう。

 しかし、知らないのではあまりに無責任である。知らないことによって自分が被害に遭うのならまだしも、それによって多くの人の人生を狂わすのであれば、犯罪的な怠慢・不作為になる。まあ、そもそもこのような風潮が生み出されたのは、一部精神科医の意見を鵜呑みにした文部科学省、厚生労働省、国会議員、マスコミ等の責任なので、今さらこの地方レベルの人々に文句を言ってもしかたがないのだが。

 精神科医を導入したのは、児童生徒や保護者、教職員の心の健康のためということだが、精神科医が心の健康に役に立つのかはなはだ疑問である。一部の精神科医は、心を不健康にさせる専門家であるからだ。

 児童生徒の心の健康は、精神科医によって悪化させられるのは目に見えている。その理由は過去に何度も書いているのでここでは省くことにする。

 では、保護者に対してはどうであろうか。昨年度、秋田県では子どもが犠牲になった事件が話題になった。藤里町の畠山鈴香被告による連続児童殺害事件と、大仙市の進藤美香被告による男児殺害事件である。どちらも我が子を殺した事件だが、畠山被告は心療内科で処方された睡眠薬を大量に服用しており、進藤美香被告も精神科にかかるなどしていて、処方されていた睡眠薬を子どもにも飲ませようとしていた。

 何かあればすぐに心の専門家に早期に診てもらうべきだと言われるが、彼らはすでに専門家にかかっていたのである。専門家は保護者を救うどころか悪化させ、その結果子どもが殺害されるという悲惨な結果になっている。

 今日のニュースでも、同じ大仙市で51歳の無職の男性が母親を殺害するという事件が報道されていたが、男は約15年間、精神科への入退院を繰り返していたとされている。一体専門家は何をしているのだろうか。治療せずに悪化させているのではないか。

 教職員に対してはどうであろうか。ある学校の校長からは、うつで精神科にかかった教員が、すぐに復帰できるどころか3年以上休職し、結局退職になったという話を聞いている。その校長は、教員が復帰できるように連絡を絶やさずにサポートしてきたが、抗うつ剤の影響で異常なほどハイになり、どんどん悪化する様子が見てとれたとのことだった。

 精神疾患による教員の長期休みが各地で問題になっているが、これは「精神疾患」が理由ではなく、むしろ精神科の治療の失敗が原因ではないだろうか。当然、それは企業にも言えることである。コンピューター関係の知人から話を聞くと、SE(システムエンジニア)の多くが精神科にかかるようになり、そして帰ってこないとのことだった。

 数年後、横手市で子どもが自殺したり、保護者が子どもを殺す事件が起きたり、教師の休職、退職が問題になったりしても驚いてはいけない・・・・・と言いたいところだが、それではあまりにも傍観者で無責任なので、少なくとも教育委員会には情報を提供していこうとは思う。