リタリン中毒は深刻な問題です。またこんな事件がありました。
http://www.sankei.co.jp/shakai/jiken/070106/jkn070106002.htm
向精神薬「リタリン」処方箋偽造不正入手 男を書類送検
(産経新聞東京本社版2007年1月6日朝刊)
医療機関からの処方箋(せん)を偽造し、向精神薬「リタリン」
(塩酸メチルフェニデート)を不正入手したとして、東京都内の会社
員の男(36)が麻薬及び向精神薬取締法違反(向精神薬処方箋の偽
造)の疑いで都から書類送検されていたことが5日、分かった。
リタリンは鬱病(うつびょう)治療などに使用される中枢神経興奮
剤。覚醒(かくせい)剤と似た作用があり、処方箋偽造による不正入
手が急増しており、都は薬剤師会などを通じて注意を呼びかけている。
都などによると、男は昨年8月、鬱病の治療のため新宿区内の医療
機関を受診して出された自分名義の処方箋をカラーコピー機で数枚偽
造。都内の複数の薬局に持ち込み、500錠以上のリタリンを不正に
手に入れた疑い。処方箋に押された医療機関の判子が薄いことや、紙
質などから偽造が発覚した。
都の調べに男は容疑を認め、「薬を飲むと気分が高揚した。医師の
処方量では足りなかった」などと話しているという。
リタリンは昭和33年に認可。世界60カ国以上で過眠症(ナルコ
レプシー)の治療薬として使われているが、鬱病への処方が認められ
ているのは日本だけという。医療関係者によると、薬物依存症に陥る
危険性も強く、平成15年には神奈川県の大学生が大量服用の末に自
殺。常用者だった東大病院医師が、偽造処方箋で薬局からリタリンを
だまし取って逮捕される事件も起きている。
都によると、向精神薬の処方箋偽造の被害に遭う薬局は年間10件
前後だったが、昨年は20件に急増。5月には処方箋の交付日を改竄
(かいざん)した無職の男女を送検したが、自宅の押入れからは大麻
も発見されるなど、薬物依存が深刻化している。
(2007/01/06 07:04)
処方箋偽造そのものは犯罪で、何ら言い訳できるものではありません。
しかし、彼をそこまで追い詰めたのは何でしょうか?麻薬や覚せい剤の
恐ろしいところは、激しい肉体的、精神的依存を引き起こし、服用した
ときの一時の快楽を得るため、あるいは効果が切れたときの激しい苦しみ
から逃れるためならば、もはや犯罪でも何でもしてしまうところまで追い
詰めてしまうことです。それが叶わなければ自殺してしまいます。
リタリンの効果は麻薬とどう違うのでしょうか?単に合法であるか違法
であるかの違いに過ぎません。医師には裁量権があり、治療に必要と判断
したら、適応外の薬も、麻薬も医療目的に処方できます。しかし、不用意
に患者を薬物中毒者にするのであれば、はっきりいって犯罪行為です。
(名目上は「法」に反していないので責任は問えませんが)
このリタリンは、子どもにも処方されます。4歳児も服用しています。
したがって、リタリンを服用している子どもには、リタリンにそのような
危険な側面があることを完全に理解することは難しいでしょう。しかし、
色々な理由で、子どもたちは安易にADHD、多動などど診断され、リタリン
を処方されています。リタリンについてこのように表現する人もいます。
「多動の子どもがリタリンを服用するのは、近視の人が眼鏡をかけるよう
なものだ。」
こんな言い方すると批判が殺到しそうですが、私の正直な感想は、そこ
を眼鏡と表現するのはあまりにも乱暴だというものです。眼鏡ではなく、傷
の入ったコンタクトレンズというべきものです。コンタクトレンズをしたら、
確かに良く目は見えるようにはなるでしょう。ただし、傷入りなので、それ
で眼球を傷つけたり、物事をもっと悪化させたりする可能性も同時にあるも
のなのです。
http://www.sankei.co.jp/shakai/jiken/070106/jkn070106002.htm
向精神薬「リタリン」処方箋偽造不正入手 男を書類送検
(産経新聞東京本社版2007年1月6日朝刊)
医療機関からの処方箋(せん)を偽造し、向精神薬「リタリン」
(塩酸メチルフェニデート)を不正入手したとして、東京都内の会社
員の男(36)が麻薬及び向精神薬取締法違反(向精神薬処方箋の偽
造)の疑いで都から書類送検されていたことが5日、分かった。
リタリンは鬱病(うつびょう)治療などに使用される中枢神経興奮
剤。覚醒(かくせい)剤と似た作用があり、処方箋偽造による不正入
手が急増しており、都は薬剤師会などを通じて注意を呼びかけている。
都などによると、男は昨年8月、鬱病の治療のため新宿区内の医療
機関を受診して出された自分名義の処方箋をカラーコピー機で数枚偽
造。都内の複数の薬局に持ち込み、500錠以上のリタリンを不正に
手に入れた疑い。処方箋に押された医療機関の判子が薄いことや、紙
質などから偽造が発覚した。
都の調べに男は容疑を認め、「薬を飲むと気分が高揚した。医師の
処方量では足りなかった」などと話しているという。
リタリンは昭和33年に認可。世界60カ国以上で過眠症(ナルコ
レプシー)の治療薬として使われているが、鬱病への処方が認められ
ているのは日本だけという。医療関係者によると、薬物依存症に陥る
危険性も強く、平成15年には神奈川県の大学生が大量服用の末に自
殺。常用者だった東大病院医師が、偽造処方箋で薬局からリタリンを
だまし取って逮捕される事件も起きている。
都によると、向精神薬の処方箋偽造の被害に遭う薬局は年間10件
前後だったが、昨年は20件に急増。5月には処方箋の交付日を改竄
(かいざん)した無職の男女を送検したが、自宅の押入れからは大麻
も発見されるなど、薬物依存が深刻化している。
(2007/01/06 07:04)
処方箋偽造そのものは犯罪で、何ら言い訳できるものではありません。
しかし、彼をそこまで追い詰めたのは何でしょうか?麻薬や覚せい剤の
恐ろしいところは、激しい肉体的、精神的依存を引き起こし、服用した
ときの一時の快楽を得るため、あるいは効果が切れたときの激しい苦しみ
から逃れるためならば、もはや犯罪でも何でもしてしまうところまで追い
詰めてしまうことです。それが叶わなければ自殺してしまいます。
リタリンの効果は麻薬とどう違うのでしょうか?単に合法であるか違法
であるかの違いに過ぎません。医師には裁量権があり、治療に必要と判断
したら、適応外の薬も、麻薬も医療目的に処方できます。しかし、不用意
に患者を薬物中毒者にするのであれば、はっきりいって犯罪行為です。
(名目上は「法」に反していないので責任は問えませんが)
このリタリンは、子どもにも処方されます。4歳児も服用しています。
したがって、リタリンを服用している子どもには、リタリンにそのような
危険な側面があることを完全に理解することは難しいでしょう。しかし、
色々な理由で、子どもたちは安易にADHD、多動などど診断され、リタリン
を処方されています。リタリンについてこのように表現する人もいます。
「多動の子どもがリタリンを服用するのは、近視の人が眼鏡をかけるよう
なものだ。」
こんな言い方すると批判が殺到しそうですが、私の正直な感想は、そこ
を眼鏡と表現するのはあまりにも乱暴だというものです。眼鏡ではなく、傷
の入ったコンタクトレンズというべきものです。コンタクトレンズをしたら、
確かに良く目は見えるようにはなるでしょう。ただし、傷入りなので、それ
で眼球を傷つけたり、物事をもっと悪化させたりする可能性も同時にあるも
のなのです。