12月4日から10日までは人権週間です。さて、このことを知っている日本人は
どれだけいるのでしょうか?
日本人にはまだまだ「人権」という言葉や概念はあまり馴染みがありません。
「人権」ときくと、何かイデオロギーを連想させてしまうようで、敬遠すらさ
れています。ただ、今年はにわかにいじめ自殺問題がクローズアップされてい
るので、例年よりも人権週間について知られているのではないかと思います。
人権侵害とはいじめだけではありません。日本で最もひどい人権侵害が起きて
いる分野は何かと尋ねられたら、私は間違いなく「精神医療」と即答します。
これだけ大規模に、公然と、想像を絶する人権侵害が行われている分野は他に
ありません。殺人、傷害、拉致、監禁、暴行、強姦、強制わいせつ、虐待、詐
欺、横領、窃盗、脅迫といったありとあらゆる犯罪が堂々と行われていながら、
医療という隠れ蓑があるために誰もその犯罪を問うことができないのです。
先日、強制入院に関する裁判の判決が京都地裁であり、有無を言わせずに精神
安定剤を注射し、女性を精神病院に強制連行した精神科医の行為が「違法」と
みなされたことについて紹介しました。この裁判について情報を探していたら、
事件のあらましが書かれたブログを発見しました。
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/tsuyoki_k/view/20061125/1164464928
何と、政治がからんだ事件だったのです。権力者が邪魔な者を「合法的」に排
除、差別、抹殺する手段として、精神医学は歴史的に悪用されてきました。そ
の手法は簡単です。ターゲットとすべき人にあれこれ理由をつけて「精神病」
とレッテルを貼ることです。そうすれば、簡単にその人から権利を奪い、精神
病院という監獄に閉じ込めることができ、さらに薬や他の治療手段によってそ
の人の人格と能力を奪うことができるのです。
レッテルなど何ら科学的根拠がなくても医師の意見で簡単に貼ることができま
すが、一度貼られたレッテルを覆すことは大変困難です。
そして、現実的な話、「精神障害者」のレッテルを貼られた人の言葉は誰にも
受け入れられません。社会的に地位が高い人が「この人は精神疾患で妄想があ
るので強制入院させた」というのに対し、強制入院させられた人が「私は○○
さんにハメられた。」と反論しても、妄想扱いされるだけなのです。
さて、今回のケースで幸いだったのは、矛盾しているようですが、政治が絡ん
でいたという点でした。だからこそ、被害者の言葉を信じてくれる弁護士や支
援者が現れたのです。逆に言うと、裁判になっていない同様の被害事例はゴロ
ゴロあるということです。
2、30年前に北朝鮮が日本人を拉致したことについて、「あり得ない」「信じ
られない」「非人道的行為だ」などと憤っている人も多いかと思います。とこ
ろが、この日本では現在も公然と「合法的」に拉致、監禁が行われているので
す。
これは、あくまでも精神医療における人権侵害のほんの一例です。被害者はあ
ふれています。このブログをご覧になっている方にもそのような方がいらっし
ゃると思います。
さて、私も人権週間にちなんで何かしようと考えました。私がこのブログを使
ってできることは、役に立てる情報を発信することだけでした。ただ、この一
週間(12月4~10日)は少し違うことをしようと思います。それは、メール相
談です。
精神医療現場で、精神科医やその他精神医療従事者から受けた被害について
報告、相談して下さい。満足なアドバイスはできないかもしれません。しかし、
被害について誰にも相談できずに抱えているよりは、被害から立ち直る何らか
のきっかけにはなると思います。
私の精神医療に対する考えは、今までの記事をご覧になっていただければ分か
るかと思います。その上で私に何らかの報告をしたり、アドバイスを求めたり
されたい方は、是非私までメール下さい。コメント欄に、「内緒」で書き込ん
でいただいても結構です(その場合は返信の手段が難しいですが)。すべて
メールには返信いたします。メールは
kebichan55@yahoo.co.jp
までお願いします。
どれだけいるのでしょうか?
日本人にはまだまだ「人権」という言葉や概念はあまり馴染みがありません。
「人権」ときくと、何かイデオロギーを連想させてしまうようで、敬遠すらさ
れています。ただ、今年はにわかにいじめ自殺問題がクローズアップされてい
るので、例年よりも人権週間について知られているのではないかと思います。
人権侵害とはいじめだけではありません。日本で最もひどい人権侵害が起きて
いる分野は何かと尋ねられたら、私は間違いなく「精神医療」と即答します。
これだけ大規模に、公然と、想像を絶する人権侵害が行われている分野は他に
ありません。殺人、傷害、拉致、監禁、暴行、強姦、強制わいせつ、虐待、詐
欺、横領、窃盗、脅迫といったありとあらゆる犯罪が堂々と行われていながら、
医療という隠れ蓑があるために誰もその犯罪を問うことができないのです。
先日、強制入院に関する裁判の判決が京都地裁であり、有無を言わせずに精神
安定剤を注射し、女性を精神病院に強制連行した精神科医の行為が「違法」と
みなされたことについて紹介しました。この裁判について情報を探していたら、
事件のあらましが書かれたブログを発見しました。
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/tsuyoki_k/view/20061125/1164464928
何と、政治がからんだ事件だったのです。権力者が邪魔な者を「合法的」に排
除、差別、抹殺する手段として、精神医学は歴史的に悪用されてきました。そ
の手法は簡単です。ターゲットとすべき人にあれこれ理由をつけて「精神病」
とレッテルを貼ることです。そうすれば、簡単にその人から権利を奪い、精神
病院という監獄に閉じ込めることができ、さらに薬や他の治療手段によってそ
の人の人格と能力を奪うことができるのです。
レッテルなど何ら科学的根拠がなくても医師の意見で簡単に貼ることができま
すが、一度貼られたレッテルを覆すことは大変困難です。
そして、現実的な話、「精神障害者」のレッテルを貼られた人の言葉は誰にも
受け入れられません。社会的に地位が高い人が「この人は精神疾患で妄想があ
るので強制入院させた」というのに対し、強制入院させられた人が「私は○○
さんにハメられた。」と反論しても、妄想扱いされるだけなのです。
さて、今回のケースで幸いだったのは、矛盾しているようですが、政治が絡ん
でいたという点でした。だからこそ、被害者の言葉を信じてくれる弁護士や支
援者が現れたのです。逆に言うと、裁判になっていない同様の被害事例はゴロ
ゴロあるということです。
2、30年前に北朝鮮が日本人を拉致したことについて、「あり得ない」「信じ
られない」「非人道的行為だ」などと憤っている人も多いかと思います。とこ
ろが、この日本では現在も公然と「合法的」に拉致、監禁が行われているので
す。
これは、あくまでも精神医療における人権侵害のほんの一例です。被害者はあ
ふれています。このブログをご覧になっている方にもそのような方がいらっし
ゃると思います。
さて、私も人権週間にちなんで何かしようと考えました。私がこのブログを使
ってできることは、役に立てる情報を発信することだけでした。ただ、この一
週間(12月4~10日)は少し違うことをしようと思います。それは、メール相
談です。
精神医療現場で、精神科医やその他精神医療従事者から受けた被害について
報告、相談して下さい。満足なアドバイスはできないかもしれません。しかし、
被害について誰にも相談できずに抱えているよりは、被害から立ち直る何らか
のきっかけにはなると思います。
私の精神医療に対する考えは、今までの記事をご覧になっていただければ分か
るかと思います。その上で私に何らかの報告をしたり、アドバイスを求めたり
されたい方は、是非私までメール下さい。コメント欄に、「内緒」で書き込ん
でいただいても結構です(その場合は返信の手段が難しいですが)。すべて
メールには返信いたします。メールは
kebichan55@yahoo.co.jp
までお願いします。