氷雪の門 | 三木けえオフィシャルブログ「実行力。維新」Powered by Ameba

氷雪の門

先日、「氷雪の門」という映画を見ました。

36年前に出来た映画だったのに、ソ連の圧力により公開されなかった映画だそうです。

大東亜戦争終結間際から、本来であれば8月15日で日本は敗戦に入っていて戦争状態になるはずの無い樺太に、国際法を犯して、侵略してくるソ連軍の様子が克明に描かれており、ソ連が圧力をかけて公開阻止の動きをするのも納得です。

主人公は樺太の南端の真丘郵便局に勤務する女性電話交換手の乙女達で、ソ連軍が攻めて来るにも関わらず、当時の情報連絡の命である電話回線を繋ぐ使命を果たそうとします。

映画の中では彼女達の普通の日常生活や、樺太の人達の生活、普通の人生が描かれており、それが敗戦後のソ連の侵略により、どのように壊されていくかが描かれています。

日本軍が停戦の交渉に行って、あくまで樺太全土を占領すると宣言するソ連軍に「国際法を踏みにじるつもりか!」と言うと、ソ連軍人は「負けた国に国際法は必要ない」と言い放ちます。

私はこの一言に、今の日本人が学ぶべき教訓が凝縮されていると思いました。

映画を見て、腹立たしさや悔しさで涙を流しながら、私の頭の中ではこの一言がずっとこびりついて離れませんでした。

まさに「負けた国=力の無い国」には国際的ルールである国際法を、適用する意志は列強国には無い。

ポツダム宣言受諾後のソ連の侵略並びに、シベリア強制連行。

アメリカの占領国による敗戦国への一方的な東京裁判、並びに敗戦国の憲法制定。

挙げ出せばきりがありません。

日本はこの勝手な原則に従う必要はありませんが、決して忘れてはいけない現代に通じる原則なのです。

「氷雪の門」は現在に生きる私達に、この警告を発してくれているのではないでしょうか?

是非皆さまも機会があればご覧下さい。