オレの「95」 | 行動援護人晃介の希有でありふれたマイライフ

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日々の暮らしの中で感じることは…

Tverで見ているドラマ『95』…。

ある中年男性の1995年、青春の頃、東京渋谷に溜まる仲間たちとのいろんな経験を回想形式で展開しているドラマ。

そのドラマを見て「兵庫県南部地震」や「オウムによる地下鉄サリン事件」などの大きな災害や事件が思い起こされた。

オレは日頃、小さな災難にはしょっちゅう出くわしているけど、そういった大きな災厄からはいつも免れてることには本当に感謝だ。

ところでオレの95、1995年って一体何があったんだろう…。

さすがに思い出そうとしても生きて来た年の数もそこそこ多いワケで、思い出もそうカンタンにはよみがえっては来ない。

そこで役に立つのが、当時のビジネス手帳や、時折徒然なるままに思いを綴ったノートだ。ちなみにそのノートは1985年から1999年までの15年分、全1322ページに及ぶ。

それによると…、1995年初め頃は、その前年にそれまでつき合っていたひとまわり年下の彼女と別れて傷心していた。めちゃくちゃ落ち込んでいた。

しかし春頃になると、その傷もだんだんと癒えて行き、立ち直りかけていた。

そうさせてくれたのはずっと以前から知り合いだった女の子だった。そう、恋の傷は新しい恋が治してくれるとはよく言ったものだ。

そしてオレは間もなくその子と同棲することになる。その時彼女は18才。オレとの差20才。なんと前カノとの差よりもっと広がってしまった。

しかしまァ、そんなことはオレにも彼女にもどうでもよく、それなりにいろいろありながらもそれから5年間一緒に暮らした。

そっか、オレの1995年、そんなことがあった年だったんだ。もちろん仕事もそれなりにしっかりやってたよ。同棲とは言え家族みたいなもの。二人で暮らして行くワケだからがんばらなきゃならない。

95年のビジネス手帳を紐解くと、もちろんテレビ・ラジオのCMナレーションが中心だけど、その頃はVシネマの制作も盛んで、呼ばれて行った仕事の中にはおもしろいことに女子生徒に乱暴を働く高校のセクハラ教師の役や、「オカマの健ちゃん」という役もあった。なんだってまたこのオレにこういう役が?!…とは思ったが、そんなことはどうでもいい。お仕事お仕事…と楽しむことにした。

教室で女子生徒を襲うシーンは台本にその動きの指定がなく、とくに監督の演出もなくアドリブでやったと記憶している。しかし生徒役の若い女優さんが、こちらとしては緩急を踏まえつつやりたかったんだけど、何をやっても激しく抵抗するだけだったので、こっちもまったく力が抜けず、「カット」がかかった時にはホントにグッタリと疲れてしまった。まるで取っ組み合いにしか見えなかったんじゃないかと心配したが、それで一発OKだった。「リアルだった」ってことなのか…?

別の作品のオカマの健ちゃんのほうは、こっちは男優さんが相手なワケで、またこれもとくにセリフでのアドリブを駆使することになった。終わってからスタッフさんや共演者の人に「本当のオカマさんだと思った」と言われ、褒められたのか何なのかけっこう複雑な気分だった。

オレはわりと声の仕事のほうは出来上がりを見たり聞いたり確認しているが、Vシネマに関しては完成パッケージをいただいたものは見るけれど、この2作などもらってないものは一切見ていないので出来映えなど自分では全然わからない。

CMナレーションのほうはこの年、代表的なものは、コロコロコミック、ミセスロイド、雪国まいたけ、アディダス、マルコメみそ、ソニー・プレステ、コルゲート歯ブラシ、am/pm、バンダイ・スーファミその他いろいろやっている。

以上ほんの一部だが、オレの「95」もここなどにはとても書き切れないほどいろんなことがあった年だった。