たまあけseason3【親カバの上に小カバを乗せる方法】 | § IIko ∞ Talk §

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いかがお過ごしでしょうか。




簡単にできると思う事も
土台が安定していないと上手くいかない

親カバがしっかり丈夫な足で踏ん張ってくれないと上の子カバが落ちるんだぞ

お前たちは子カバだ

簡単にやりたいなんて言うな
できるわけないんだ




真面目に話すその先生の顔は

めちゃくちゃカバに似ていて

私達は何がしたいかよりも
その生理的に受け付けないカバよりの先生が担任だとゆう事に落胆していた





高校2年の春

私達は文化祭を学習発表会の場ではなくガラッと素敵な行事にするべく改革を起こそうと文化祭実行委員に入団した



今まで行事に力を入れる生徒がいなかったせいでルールを変えずに何十年も変わらずに古臭いまま
すべてがクソつまらない学校だった
失礼、うんちつまらない学校だった



提案したらいいよと先生やら誰かがやってくれるものだと思っていたが

そんな絵本の世界みたいな例え話をされて出来ないなんて言われたら逆に黙って引き下がるわけにはいかず

夕陽に向かって走っている最中の私達は青春の旗を掲げ一念発起した(合ってるのか?)



早速、親カバの部分を作るべく

資料を集めたり役所に届出たり会議を開いて
夜遅くまで提案書を作成したりJK有限会社として毎日働いた。無賃で


着々と親カバが1人で歩けるくらいまで成長してきたのを感じた


子カバ達はその企画書を持ってカバのいる職員室に出向いた

カバはフンフン鼻を大きく膨らませながら
小さな目を見開いて企画書を隅々まで確認すると


まだ甘い部分もあるけれど
お前らにしてはよくやったと思う。


気持ち悪い笑顔で健闘を讃えられた


これで親カバがお前達を乗せて歩き出せるぞ


このカバ部長の上に乗るために昼夜を問わず働いてきたわけじゃない
私達はただ文化祭を盛り上げようと一念発起しただけで(合ってるのか?)



そんなカバ部長はさておき
少なくとも彼の発信で動き出した事ではあるが



文化祭は大成功で幕を閉じた



私は彼女とやり遂げた事に感極まって
みんなのいる前で泣いた
同僚達はよくやったよと励まし
検討を讃えてくれた


彼女は最後まで笑顔だった

あなたがいなかったら親カバの上から落ちてたよ


まんまとカバの術中にはまっていたのだが

今でもたまにカバの話はあの顔と共に思い出す











長く構想を練り全体の運営を管理する傍ら
自分達のクラスの出し物も提案して
ファションショーも見事大盛況
カラフルに装飾された床一面のダンボール
壁には天蓋のような布を張り巡らせて
華やかなショーを演出していた



文化祭翌日
それらを全部片付けた時だった



ふいに彼女が泣き出した



全部なくなっちゃったねー



大号泣だった



いつもの彼女の大号泣

私がみんなの前で泣いている時には笑顔だったのになんだか意外だった

私はすかさず泣きじゃくる彼女の横に行き




笑顔の私と涙で化粧が落ちかけている
彼女の顔を一緒に写真に収めた




それはまた一枚

彼女のアルバムに思い出が追加された日