田村くん 頑張ってるんで 私も・・・と思ったのですが
何せ ネタがないもんで 前回の続きです。

 この本は、日露戦争を舞台に秋山兄弟を中心にして当時の日本人の
生きざまを表した小説です。
愛媛県松山生れで、陸軍大将、日露戦争時は日本騎兵第一旅団長
の秋山好古(よしふる)。
そして、その弟、海軍中将、日露戦争時は日本連合艦第一艦隊参謀の
秋山真之(さねゆき)。
また我が郷土が生んだ偉人小村寿太郎外務大臣も出てきます。

 全8巻、最初は快調に読んでいくのですが、途中でどうしても
ページが進みません。例の二百三高地で多くの日本兵が突撃しては 
次々と死んでいくシーンでは、辛くて1日1頁くらいしか進まない
時もありました。
 しかし、東郷平八郎率いる日本連合艦隊の日本海海戦のシーンでは
どんどんページが進んで行きます。

当時世界最強と言われたバルチック艦隊を、小さな島国の日本の艦隊が
破るのです。殆どの方が知っていると思いますが 以下の有名な電文は 
秋山真之が打電したものです。

『敵艦見ゆとの警報に接し、連合艦隊は直ちにに出動、これを撃滅せんとす。
 本日天気清朗なれども浪高し』

『皇国の興廃この一戦にあり、各員一層奮励努力せよ』

 日本海海戦は1905年5月27日、対馬沖での事です。
しかし、こんな事言えてる平和ってホントいいですね。