今日は、表裏(ひょうり)という言葉です。
世の中には、絶対の善などはない。善があれば、その裏側には必ず悪の要素を内包している。世の中の価値観には、絶対のものなど無いと言うことですね。言葉を変えれば、どんなモノも二面性を有している。表裏一体という言葉があります。簡単に言えば、”切り離すことができない関係”のこと。
さて、表裏(ひょうり)ですが、これは文字ごとに考察する必要もないですね、表(おもて)と裏(うら)。いろいろな出来事の表面的な事象と、その裏に潜んでいるもの。
表裏一体の意味と似ている熟語を探してみると、例えば、渾然一体(こんぜんいったい)、これは、いくつかのものが溶け合って区別がつかないカオスのような状態。また、相即不離(そうそくふり)は、互いに密接に関連していて離れない、と言った意味で、表裏一体に近いですね。ニュアンスは違いますが、いずれも、唯一無二といった価値観とは相容れない...といった事でしょうか。今日は、抽象的なお話で終わり。