表裏(ひょうり) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

表裏マイリーン
 今日は、表裏(ひょうり)という言葉です。

 世の中には、絶対の善などはない。善があれば、その裏側には必ず悪の要素を内包している。世の中の価値観には、絶対のものなど無いと言うことですね。言葉を変えれば、どんなモノも二面性を有している。表裏一体という言葉があります。簡単に言えば、”切り離すことができない関係”のこと。

 さて、表裏(ひょうり)ですが、これは文字ごとに考察する必要もないですね、表(おもて)と裏(うら)。いろいろな出来事の表面的な事象と、その裏に潜んでいるもの。

ハート皆既日食
 表裏一体の意味と似ている熟語を探してみると、例えば、渾然一体(こんぜんいったい)、これは、いくつかのものが溶け合って区別がつかないカオスのような状態。また、相即不離(そうそくふり)は、互いに密接に関連していて離れない、と言った意味で、表裏一体に近いですね。ニュアンスは違いますが、いずれも、唯一無二といった価値観とは相容れない...といった事でしょうか。今日は、抽象的なお話で終わり。