都合(つごう) | 二文字熟語

二文字熟語

漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

ニコニコ大使♡
 今日は、都合(つごう)という言葉です。

 人の心を腐らせる最大の敵は、今の環境への慣れでしょうか。自己都合(じこつごう)という言葉がありますが、環境への慣れは、心の中に慢心を産み、自分の都合で、何事も理解しようとする傾向になりがちです。自己都合とは、他人の都合(つごう)を省みず、自分の都合を優先させる様子を意味します。似ている言葉を探すと、私利私欲、我田引水、利己主義的etc.数多くあります。

 さて、都合(つごう)ですが、都(つ)は、“みやこ”と読めば、人びとのあつまる大きな町。国の中心ときめた大きな町の意味になります。合(ごう)は、両方から合わせて一致する、一緒になるetc.の意味となります。この二文字を合わせた都合(つごう)とは、どんな意味になるのでしょう。あれこれ考え合わせた上での他との関係性を表します。都(つ)が、大勢の人が集まる大きな町の意味だとすれば、都合(つごう)とは、多くの人達の考え方を合わせて出した一つの答え・・なんてニュアンスもありそうです。それにしては、余り良い意味には使われません。どちらかと言えば、自分勝手な意味合いが強い言葉です。

しあわせ1・・・・
 人間って自分勝手な生き物で、自分の都合がどうしても優先されがちになるんですね。私自身にしても同じで、先ずは、他人のことより自分の都合。ただ、これでは世の中の秩序は維持できません。普段から、心掛けなければならないことは、自分の都合は極力抑えて、自分以外の人達の目線で物事を考えてみる。そういった意識が、自分が世の中や組織の中で生きていく上での潤滑油になるのでしょう。