管理(かんり) | 二文字熟語

二文字熟語

漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

コンピュータパソコン
 今日は、管理(かんり)という言葉です。

 教育産業のベネッセが、顧客情報760万件を情報漏えいした。同社によると、セキュリティシステムの痕跡により犯人は、ある程度絞り込めたという今朝の記事です。しかし、そもそも情報漏えいを防ぐのがセキュリティシステムの本来あるべき姿であり、漏えいの痕跡を追跡できるほどのシステムなら、何故、事前防止ができなかったのか、疑問も残ります。個人情報が事業の大きなインフラである教育産業であるのだから、個人情報の管理(かんり)体制は、何よりも優先されなければならないはずなのに、何をやっていたのかと疑問を持たざるを得ない事件...という感想です。

 さて、管理(かんり)ですが、管(かん)には、円筒形のつつ、視野が狭いこと、範囲を限って支配するetc.の意味があります。理(り)には、おさめる、すじめ、宇宙の本体etc.の意味があります。即ち、管理(かんり)とは、限られた範囲の中に良い状態を維持できるように気を配ること・・そんな意味になるのでしょう。

ガシーン春九千
 物事を管理(かんり)する場合には、それをしっかり行うための体制ができていないと、今回のベネッセのような事件につながるのだと思います。情報漏えいの事件は、例えば、外部からコンピュータに侵入してシステム上から情報を盗み取るというケースより、人間系、即ち、人がデータをコピーして盗み出すようなケースが殆どだと聞いています。人の不注意や人の作為による情報漏えいを防ぐような仕組みづくり・体制作りが、情報漏えい防止の原点だと思いますが、皆様はどう考えますか。