芝生(しばふ) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

庭PAR 3
 今日は、芝生(しばふ)という言葉です。

 “隣の芝生は青く見える”とは、よく聞く言葉です。隣の家の芝生は、良く手入れされていて、我が家の芝生よりも綺麗に見える....そんな人間心理をついた言葉です。実際には、そんな事はないのですが、自分の家の事は、あまりにも細かなところまで見えてしまうので、ついつい他人の家は良く見えるのでしょう。同じようなことは、自分の能力と他人の能力を比較したときに、ついつい他人の方が優れて見えることがあるかもしれません。

 さて、芝生(しばふ)ですが、芝(しば)とは、イネ科の多年草植物、茎はよく枝分かれして地面を這い、節から根を下ろす、そんな姿の植物の事です。結構な生命力の植物です。次に、生(ふ)ですが、いきていく、生かす、命ある間、生まれる、芽が出て伸びる、成長することetc.の意味があります。芝生(しばふ)とは、地面を這って生命力豊かに成長する植物・・芝(しば)が地面一帯をおおった状態のことになります。

ヨット目
 夏は、芝(しば)が成長する季節でもあります。ゴルフに行けば、その成長力ゆえ、午前中の芝の長さと、午後の芝の長さが大きく違い、グリーン上でのボールの転がりの早さも大きく異なるといいます。私達人間にとって、心を芝に例えてみると、午前中は気力充実、集中的に仕事をこなし、午後は、若干疲れも出てくることから、機械的な仕事を中心に処理する。時々は、成長した芝を刈るために、仕事帰りに一杯やることもあるでしょう。夏は、体力が落ちがち、適度にメリハリをつけて過ごすことにしましょう。