融和(ゆうわ) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

ふにゃハト
 今日の言葉は、融和(ゆうわ)です。

 対人関係を如何に良好に保つか、融和(ゆうわ)を図るかは、組織で仕事をしている人も、個人で仕事をしている人も、同様に必要な事です。人間関係は、鏡に写る自分の姿のようだと思いますが、自分がある人に対して、憎しみや嫌悪感を抱いている時、そうした自分の姿を鏡に写してみると、その憎しみや嫌悪感は、自分自身に対して向けられているように見えます。良好な人間関係を保つ事の大切さは、誰でも承知していることですが、それがなかなか出来ないのも人間のサガ・・とあきらめ無いことも大切。

 さて、融和(ゆうわ)ですが、融(ゆう)とは、とける、とかす、お互いに心がとけあうetc.のような意味があります。和(わ)は、おだやか、はげしくない、気が合う、争わない、調合するetc.の意味があります。また、和(わ)という文字は、日本国を表わす文字でもあります。融和(ゆうわ)とは、争いをせずお互いの心が調和している状態を意味するようです。

シラードキドキ
 融和(ゆうわ)の精神は、人間関係を良好に保つために極めて大切な事です。個々人が、自己主張だけを繰り返していれば、決して、到達することのできない心境ですので、まず譲ることが大切。これがスタート地点になるのでしょうね。ただ、こじれにこじれてしまった人間関係を修復するのは、そう簡単ではありません。そうした場合の仲裁役は、”時の経過”ではないでしょうか。時間が解決するまで、待つ。止むを得ない選択ですが、どうしようもない場合には、凍りついた心が、春の日差しで氷が解け出すのを待つしかないのだと思います。そんな人間関係は、お互いに辛いので、可能な限り”謙譲”の精神で行きたいものです。