

今日は、飄々(ひょうひょう)という言葉です。
前々回、このブログでも紹介した100歳の詩人・柴田トヨさん。数日前に101歳で逝去されましたが、彼女の90歳を過ぎてからの処女作「くじけないで」を取り寄せ、今朝、電車の中で手にとりましたが、私の子供時代の情景と重なる部分が多く、途中で感極まって、先に読み進むことができず表紙を閉じました。なんといいますか、生き方ですね。自然体というには軽すぎる、風のように颯爽と生きてきた、飄々(ひょうひょう)と人生を振り返り、言葉が心を代弁する。そんな詩集が「くじけないで」。
さて、飄々(ひょうひょう)です。飄(ひょう)とは、ネットで調べると、急に舞い上がる風。つむじかぜ、風にひるがえり舞う、気任せにぶらつく、浮かれ遊ぶetc.という解説にぶつかりました。飄々(ひょうひょう)とは、世俗にこだわらず悠然としている様子。なるほど、柴田トヨさんの詩集を読んでいると、まさに、飄々と生きている様と、私達に人生のいき方を教えてくれる強烈なメッセージも、優しい軟らかな言葉の中から、感動をもって伝えてくれます。


私は、この詩集を、途中で閉じてしまいましたが。続きは、今日の帰りの電車の中ですね。感読した後は、時々、とりだして読み返してみようと思います。人生どう生きるか?そんな難しい疑問に、簡潔に答えてくれる。迷いがあったら、暗闇を照らすように、その迷いを晴らしてくれる。そんな詩集です。まだお読みになっていない皆様には、是非一度、この詩集を手にしてみてください。人生感が変わるかもしれません。