茜空(あかねぞら) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

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 今日の言葉は、茜空(あかねぞら)てす。

 長かった残暑も終わり、急速に秋の空気が流れ込んでいます。知人が住む長野県松本からの便りをみると、黄色い小菊が満開だそうです。千葉など関東地方でも、急速に秋が深まっているとはいえ菊はまだこれから。ただ、我が家の庭には、秋の香りを運ぶ金木犀が満開です。空も高く、雲もうろこ雲、スジ雲等秋に良く見る雲が季節を感じさせます。また、空気も澄み、天気の良い日には、茜色に染まる空や雲をみることも多くなっています。

 さて、茜空(あかねそら)です。茜(あかね)とは、山野に自生する多年生のつる草の事で、根はだいたい橙色で染めた赤色となります。空(そら)とは、地に対して天の意味です。また、哲学的な意味、空間に身を置いている状態を指すこともあります。茜空(あかねそら)とは、茜色に染まる雲、茜色に染まる夕焼けの色、秋の深まりをしみじみと感じさせる空ではないでしょうか。

↓はーと
 これから、しばらくの間は過ごし易い季節が続きます。朝夕とも涼しい風が通り抜け、夏の疲れもこの時期に回復するのでしょう。食欲の秋とも言います。四季の移ろいの中で、わが国が最も色鮮やかに染まる季節ではないでしょうか。あっというまに寒い冬将軍がやってきます。その前に、この秋を充分に満喫したいものです。