無事(ぶじ) | 二文字熟語

二文字熟語

漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

ハートお里さん
 今日の言葉は、無事(ぶじ)です。

 地球温暖化の影響がいわれはじめて随分と時間が経過しています。気候変動、異常気象など世界中で様々な現象を起こしていますが、とりわけ今年は、わが国は未曾有の大地震の東日本大震災、そしてそれによる福島第一原発の事故、更には先頃の台風12号による和歌山県、三重県、奈良県などを中心とする西日本を襲った台風被害など、数え切れない自然災害に遭遇しています。とりわけ、台風12号が襲った三重県や和歌山県には、私の知人が多く住んでいることもあり心を痛めたところです。一部友人に連絡を取ったところ、勿論、街は水であふれてはいましたが無事であることも確認できており、安心したところです。

 さて、無事(ぶじ)という言葉です。無(ぶ)とは、ない、存在しない、かけている、否定などの意味があります。事(じ)には、ことがら、人の行為、奉仕するなどの意味があります。無事(ぶじ)とは、取り立てて言うほどの変わった事がないことを意味します。ただ、日常、この言葉を使う場合には、本来的なそういった意味で使うこともあれば、大きな災厄の中で、幸いにも一命をとりとめた等の場合にもつかいます。

ハートハート
 今回の大震災にしても、台風12号の被害にしても、”便りのないのは無事な証拠”等とのんびり構えていられない大惨事でした。地球上で生存している人類にとって、自然に逆らうことはできませんが、地球の環境を壊すことで自然のリズムが狂う・・今のような地球温暖化現象を放置することは、自然への冒涜であり、人類の知恵をもって地球環境の保護に力を尽くさねばならないと感ずる今日この頃です。