今日の言葉は、尊厳(そんげん)です。
今朝の日経朝刊のコラム「大機小機」には感動しました。そのくだりを少しだけ紹介しますと、「人間は悲惨の中に人間の尊厳を見ることができるが、それは繁栄の中に堕落を見る目と一対のものである。多くの働く真摯な人間を日本は失ったが、そこに無数の人間の尊厳を見ることができた・・・」。人間は悲惨の中に人間の尊厳を見ることができる。人類の善たる本質を言い当てているような感動を覚えたところです。
さて、尊厳(そんげん)とは。尊(そん)とは、たっとぶ、たっとぶべき人等の意味となります。また、厳(げん)は、強くいかめしい、おごそか、容赦がない、厳しい等の意味の他、父親に対する尊称・・例えば、厳父等の使い方もあります。それでは、尊厳(そんげん)とは、尊く厳かで、侵してはならないこと、あるいは、気高く威厳があることを意味します。侵しがたい気高さ・・それが尊厳(そんげん)の意味です。
今回の大災害でなくなった多くの方々の死を無駄にしないためにも、私達生き残っている者は、人間の尊厳(そんげん)をしっかりと見つめなければならないと感じます。