度量(どりょう) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

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 今日は、度量(どりょう)という言葉です。


 最近余り聞かなくなった言葉でしょうか?よく、あの人は度量(どりょう)が広い・・等と使うと思います。この意味は、あの人は、心が広い人だ・・といった意味に使います。そういった意味で、度量(どりょう)とは、他人の言行を受け入れる心の広さや寛容さを示す言葉です。


 それでは、それぞれの文字について見てみますと、度(ど)ですが、この文字にはいろいろな意味があります。目盛り、回数、物事の標準、人間としての大きさ、必要なもの、長さを測る器具etc.です。また、仏教では、この度(ど)の意味として、”迷いの世界から、悟りの世界に渡す”という意味があります。悟りを開かせてあげる、という意味ですね。また、量(りょう)ですが、容積を表す他、他人の心中を考えて思いやる、心の大きさ、能力の大きさなどの意味があります。度(ど)と量(りょう)は、いずれも”心の大きさ”を表しているようです。


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 ここで難しいのは、度量(どりょう)の大きさ、心の広さ、寛容な心は、一朝一夕で身に付くものではないことです。生まれながらに、そのような資質をもっている人はいるかも知れませんが、だいたいは、人生経験の中で、思い悩み、人格を磨いていく中で自然と身についてくるものでしょう。逆に、度量(どりょう)の狭さも同じです。生きる長さと度量(どりょう)の広さが比例していくような、そんな人生を送りたいものです。