今日は、使命(しめい)という言葉です。先ず、使(し)の文字です。この文字には、”他人を用のために働かせる””用いる”といった意味があります。また、命(めい)には、言いつける・・といった意味の他、そのまま”いのち”という意味もあります。
さて、この文字の組み合わせの「使命」から何がイメージされるか?他人に用を言いつけ、そのために働かせるといったイメージとなり、使命(しめい)という言葉から、一般的に理解されている”与えられた任務”といった意味ほぼ近いものがある。この言葉の本来的な意味、即ち、使命、あるいは使命感とは、自らが自らに課するものではなく、本来、誰かに、特定の目的を果たしてもらうよう命じられた役割や任務のことを指しているのだということです。
従って、よく錯覚ををして使われる言葉に、”使命感”というのがありますが、一般的には使命感は、自らの意志で役割や任務を自覚するように使われるが、本来的な意味は、自らの意志でもつのではなく、誰かの命令によって自らが果たすべき任務だと、強く感ずる、強く認識することのようです。