ファンは知らされていなかった。

NGT48の冠番組が「復活」することを。

 

このことを知ったのは、2020年12月のクリスマス公演。

中村歩加ちゃんが、卒業発表を思わせるような割り込み方でみんなを驚かせたが、その発表に本当に驚いた。

 

「NGT48らーめん部の番組が始まる!」

 

らーめん部員は既に「NGT48らーめん部緊急招集会議」と番組の初回の収録で既に知っていたものの、他のメンバーは知らなかったらしく、みんな大喜びだった。

 

それにしても、番組の内容は、なかなかのモノだった。

公式HPの番組紹介にはこう書かれている

 

部員が新潟のラーメンを自撮り7分で紹介!

使用する撮影機材は手持ちサイズのカメラ1台のみ!オープニングから店紹介まで、さらに食レポに至るまで、すべてがNGT48らーめん部のメンバー自身による“オール自撮り”の番組です!

(中略)

前フリからお店の紹介、調理シーンやモノ撮り、食レポなどを自分たちで尺配分しながら撮影していきます。

限られた時間の中で、メンバー達がどのように新潟のラーメンの魅力やおいしさを発信していくのか?成長の過程も楽しむことができるグルメバラエティです。

 

「成長の過程を楽しむ」。

48グループらしい番組の楽しみ方である。

 

初めは、尺配分に四苦八苦していたメンバーも、どんどん7分で収まるようなかたちになっていった。その適応力たるや、恐れ入る。

何より、見ている側も、番組開始当初は7分という短さに寂しさも感じたが、今では、伝えたい情報量や楽しみが7分間でぎゅっと凝縮され、短さを感じさせない番組にまで成長させたと思っている(個人の感想です)。

 

番組開始以降、らーめん部やNGT48自身の知名度も上がっていった。

週刊プレイボーイの「よんぱち+」でらーめん部の特集が組まれたのもまた嬉しかった。

これがきっかけかどうかは定かではないが、ステッカーデザインをしていだたけるようになったのも嬉しい。

 

開始当初、オープニングはロケ移動中の車両からだったのはもはや記憶の遠く彼方に行ってしまった。いつしか名物となった「寄り道」。紹介されるラーメンはもとより、どこへ寄り道するかも、番組の楽しみの一つになった。

時には対決ものを、時にはチャレンジものを、時にはラーメンそっちのけの企画を。

寄り道に時間をかけすぎてラーメンの紹介が短くなるなんてこともあったけれども、「7分間のその後」に救われたのは、言うまでもない(笑)

 

番組は、TVerや公式Youtubeチャンネルを通じて県外のファンも視聴できたことから、全国のファンが楽しめた。

新潟のラーメンの魅力を伝えるという、らーめん部の使命は、立派に果たせたのではないかと思う。実際、番組で紹介されたらーめん屋に行くファンは多かったから。

(私もそのひとり。県外ファンほど、その傾向が強かったように思うのは私だけ?)

 

そんな番組は、NGT48の活動そのものにも刺激を与えた。

以前、番組でご一緒したロッチの2人とともに、メンバー全員出演で盛り上がった、信越そば部との対決と銘打った特別番組。

デジタルスタンプラリーで、新潟のらーめん屋をこれでもかというくらい巡ることができた企画、にいがた御麺印プロジェクト。

他局でのコラボとなったものの、久し振りの外ロケとなった、おぢや麺フェスとのコラボ。

そして、らーめん部以外のメンバーのゲスト出演。

時にはサプライズで美人店長が登場し、時には雨を降らせるセンターが登場し、時には激辛らーめん部員が登場し、時にはキャンプテンとキャンプをし…

 

さらに、佐渡や青森、大阪といった遠方へのロケも実現。

仕事を忘れて(笑)仕事をこなす部員を羨ましく思ったことも。

 

そして、忘れてはならない、らーめん部のユニット曲、「ラーメンワンダーランド」の誕生。

リリース後、番組終了まで使用され、コンサートでも披露されるまでになった。

番組終了後も、歌い続けていってほしい。

 

3年3ヶ月。163回の放送。特別番組を含めればさらに多いが、結果的には、以前の冠番組、「にいがったフレンド」より、約1年も長く続いた。3年も続く番組は、そう多くない。

だから、終了の報を聞いて、確かに寂しい気持ちはあったけれども、私が思い浮かべた言葉は、「おつかれさま、ありがとう、よく頑張ったね。」だった。

らーめん部員だけでなく、NGT48全体で、この番組を盛り上げてきた。

それが、NGT48の知名度を、間違いなく上げてきたと思っている。

 

NGT48の未来はまだまだ未完成。

テレビ出演は、これからまだ続くであろうし、らーめん部の活動だってまだまだ続く。

だから、ここは一つの区切りとして、メンバーがこの番組を「やり遂げた」ことを祝福したいと思う。

 

新潟のラーメンの魅力は無限大。

まずはたくさんの人に知ってもらうことが大事。

番組の枠を超えて、らーめん部の魅力が、新潟のラーメンの魅力が、そしてNGT48の魅力が、全国へ、世界へ広く伝わっていくことを願ってやまない。

 

 

最後に。

当時、この番組制作を決断してくださった、TeNYテレビ新潟の皆さん、NGT48のスタッフの皆さんに、心から感謝いたします。

大げさな話ではなく、この番組は、今のNGT48の風をつくりだしたきっかけの番組だと思っています。

次の展開を期待してしまいますが、まずは、素敵な番組を制作くださり、ありがとうございました。番組開始当初のコンセプトどおり、メンバーの成長の過程を楽しむことができ、成長した姿を見れている今が、とても嬉しいです。

 

そして。

 

たくさんの笑顔でらーめん部とNGT48を救ってくれたあゆたろう。

 

食レポ難しいと言いながらも、見事にやりとげてくれたおさら。

 

最初はすすれなかったけど、しっかりラーメンの魅力を伝えてくれたゆーちゃん。

 

卒業記念で青森のラーメンの魅力も教えてくれたゆなこ。

 

初めから的確な食レポでファンを沸かせてくれたりりの。

 

たまに出る天然もなんのその、かつて見ていた番組で活躍できたゆーは。

 

よく出るゲラにこっちも笑顔、ポいしいーって笑顔も素敵なゆうな。

 

途中入部ながらもさすが1期生、ぐいぐい番組を引っ張ってくれたれいにゃー。

 

「うましも」を見事広め、ゴチャで磨いたトーク力も相まって、尺も進行も食レポも見事こなしていたまっしー。

 

途中、あゆたろうからの部長バトンタッチに不安だったろうけど、期待通り、番組を盛り上げてくれた部長ななみん。

 

新体制で番組が始まってからは、部員の入れ替わりこそ多かったけれども、番組にかかわった部員みんなの力で、私たちは木曜夜を(またはアーカイブを)楽しんで見ることができました。本当に、本当に、ありがとう。

 

番組は終わってしまったけれども、嬉しいことに、第1回からすべて、Youtubeにアーカイブに残っています。

また見返しつつ、これからのらーめん部の活躍を見守りたいと思います。

 

「嗚呼!NGT48らーめん部」よ、永遠なれ。押忍。