太陽が月に隠されドーナツ状となる「金環日食」など大規模な日食が5月21日に県内でも見られるのを前に、熊本市内のカメラ店などで観察用の簡易メガネが売れている。品切れも予想され、各店とも早めの購入を呼び掛けている。
金環日食は、太陽の前面で月が中心を覆うように重なり、太陽光が輪に見える現象。国内で観測できるのは25年ぶり、熊本県域では実に767年ぶりとなる。
カメラのキタムラ熊本・くまなん店(熊本市南区江越)は、有害な光線をカットし、紫外線や赤外線を弱める「日食グラス」を約千個準備。レンズにあたるフィルターの厚さやフレームのデザインによって1480円と798円の計8種類そろえた。「4月中旬から売れ始めた。本格的に増えるのはこれから」と同店。
メガネの大宝堂上通本店(同市中央区)は210円と420円の観察メガネを販売。「買っていくのは子どもが中心。これまで300個近く売れており、在庫が足りなくなりそう」と話す。
清和高原天文台(山都町)によると、5月21日は、県内では午前6時15分ごろから日食が開始。金環日食は水俣市や八代市など県南部で同7時24分ごろに観察できるという。
「必ず専用の観察グッズで見てほしい。下敷きなどでは目を痛める。簡易メガネのフィルターに触ると破れることもあるので注意して」と同天文台スタッフの甲斐真斗さん(28)はアドバイスする。
同天文台は同日午前6時から観望会を開く。
出典:熊本日日新聞