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KDDSのブログ

 慶應発達障害支援会 (KDDS:Keio Developmental Disorder Support) は、発達障害児の支援をする学生団体です。
KDDSは、応用行動分析学に基づいた療育方法を用いて発達障害児の支援を行っております。

KDDS3年の羽田です。6月21日に実施したピアトレについて活動報告をさせていただきます。

ピアトレ・・・ピアトレーニング:同年代の仲間(peer)同士のコミュニケーションを通じて社会性やコミュニケーション能力の向上を目的とした集団活動です。

『ターゲット行動(当日のピアトレの目標)

小さい子:お話をしっかり聞く

大きい子:状況にあった行動をとる、リーダーシップを発揮する    

『全体のプログラム』
 歌とダンス
 どうする? ○○さん
 おかいものをしよう

④えほんをつくろう

『活動ごとの詳細』
 【歌とダンス】
○この活動のターゲット
全体:協力する

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活動の流れ>

ボール運びゲームを行う。

①お盆や板の上にボールを乗せてゴールまで運ぶ

②勝ったら大きいシール、負けたら小さいシールがもらえる

③最後に得点表を見ながら発表をする


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感想
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勝ち負けの制度を導入することによって、活動が盛り上がりました。最近の歌とダンスの活動での歌はお子さんにとって馴染みがないものが続いてしまったので、新しく歌を覚えることがなく自然に体をほぐすことが出来たと思います。一方、勝敗をお子さんが気にしてしまったため、事前に勝敗が気にならないよう活動の位置を工夫しておけばよかったとの意見が出ました。



 【どうする? ○○さん】
○この活動のターゲット
大きい子:状況に合わせた行動を取る。リーダーシップを発揮する。

小さい子:劇を注意してみる。


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活動の流れ
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①登場人物が不適切な行動をする劇を見てもらう。

②劇に対してそれぞれ登場人物がするべき行動を子供たちに考えて、答えてもらう(挙手制)
③改善版の劇を見てもらう。
④大人と一緒に改善版の劇の練習を行う
⑤改善版の劇を、みんなの前で発表してもらう(挙手制)。
⑥①~⑤の流れを、三つの劇で繰り返す

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各劇の流れ>
①積木を落としてしまった友達がいたが、無視して通り過ぎてしまった

→「手伝うよ」と言う
②先生に絵を描くように言われ、友達は色鉛筆で描いているが自分は持っていないので描けない→「貸して」と言う

③友達が転んでしまったが、特に気にせず通り過ぎてしまった→「大丈夫?」と言う
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感想>

今回の劇は分かりやすかったようで、正解の答えが多く聞くことが出来ました。また、当初考えていた模範的な回答よりも更に良い答えや行動の例をお子さんから聞けました。しかし、お子さん同士の距離が近かったり、劇の内容が13で似ていたりしたため、お子さんの気が散ってしまうことが多少ありました。



③【おかいものをしよう】
○この活動のターゲット
大きい子:その場の状況に合わせて行動する

小さい子:話を聞き、指示されたものを買う


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活動の流れ>

①お金、お買い物メモ、かごをそれぞれもらう

②メモに書かれているものを部屋をまわってかごに入れて集める

③全部集まったらレジのところに行き、会計をする

④かごからレジ袋に入れて席のところに戻る

<感想>

実際の買い物らしく出来た点や、ついている学生が臨機応変に対応出来たため商品の値段などで暗算をしたりと、お子さんの個々のスキルに合わせて活動することが出来ました。しかし、お子さんごとに買うものの数を変えたり、商品を配置する場所を変えたりと事前にもう少用が出来たかと思いました。

④【えほんをつくろう】
○この活動のターゲット

大きい子→協力をする、手先を使う

小さい子→協力をする、手先を使う


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活動の流れ>

①赤いチー、青いチームに分かれそれぞれはさみ、のりを学生のところに「○○ください」と言ってもらいに行く

②その後、二人でクレヨンを学生のところにもらいに行き、席に戻る

③絵本に書いてある指示に従って、切ったり貼ったり、塗ったりする。道具は二人で一つ分しかないので、使う時は「かして」と言う

④1ページ完成したら、学生のところに行って表紙のパーツをもらう

⑤③、④を繰り返す



<感想>
はさみを使うのは少し難しそうなお子さんがいましたが、学生が上手くサポートするなどしてお子さん自身が絵本を完成出来た実感があったようです。また、絵本自体もめくると絵が出てくるなど興味を引き出せる構造になっていました。表紙のパズルは最後までどう完
成するかお子さんには難しいところがあったようです。



《全体の感想》

ターゲットの「話をしっかり聞く」(小さい子)は、同時には両立できない、減らしたい行動(一人で話し始めてしまうなど)はもう少し消去(無視するなどして、反応しないこと)できれば良かったです。活動が円滑に進められるよう、これらの対応をするのはお子さんの側についている学生の役割なので、これから改善していこうという話になりました。立ち上がったり話したりしてしまうのを止め、減らしたい行動の減少につなげられればと思います。大きい子のターゲットはよく達成できていました。

学生のターゲットの強化はよくできていました。体をゆするなど身体的に強化できたら更に良かったという話になりました。強化もセリフを増やすことも今後の課題として意識していきたいです。