初期衝動vol.19
2027.7.27新潟三条ロケットピンク。
19回目となる自主企画"初期衝動"が開催されました。
1ヶ月間続いたロケットピンク22周年祭のファイナル。
(看板はMAI-YANとBritish shorthair大谷&ミチヨが描いてくれました)
イベント当日は三条の花火大会が被ったり、LUNA SEAの新潟公演が被ったり、FUJIROCK FESTIVALが被ったりとかなりの大御所イベントとの被りっぷりだったけどココにはココにしかない熱量がありました。
ホントに皆さんのおかげです。
どうせならさらにローカル感が増すようにとDIY感を強めて受付やドリンク、フードの販売も自分達でやりました。
もちろん俺達だけでは手が足らずサポートメンバーのタクローや地元三条の三線弾きのヒデキの力も借りました。
何か目玉商品をと思い俺がいつも飲んでる緑茶ハイ(ジャスティス)を300円で提供しました。
ちなみにソフトドリンクが400円なので緑茶より緑茶ハイの方が安いっていうアホな価格設定でした。
実はこの緑茶、ELLEGARDENのドラマー高橋さんからの頂き物だったんだよね。
高橋さんがたまたま新潟に滞在してた時に俺達のライブを観に来てくれた事があって、お礼に会場でハイボール奢ったら何故かお返しにってある日突然俺んちに大量の緑茶が送られて来てさ。
なんとその数96本。
イカれてるよね…
さらに当日、高橋さんのローディーの曽根がわざわざ東京からの追加の4本を持って来ました。
計100本!!
ヤバすぎましたが、それ以上に緑茶ハイの売れ行きがヤバすぎたんで結果オーライです。
そろそろどっかのお茶メーカーがスポンサーになってくれないかと本気で思ってます。
話しがスーパー横道に逸れるのが俺の悪い癖です。
軌道修正して、イベント本編。
1番手にMAI-YAN BANDが口火を切ってくれました。
20代が抱える不安や葛藤、恋心を唄う等身大のMAI-YANの歌詞、それにバックの演奏を支える"ためいき倶楽部"が奏でる何処か懐かしいカラッとしたロックンロールサウンド。
これが"◯◯っぽい"じゃなくて"らしさ"ってヤツなんだろうね。
唯一無二感。最高でした。
そういえばMCで俺とツーマンやりてえとか言ってたなぁ。
是非やりましょう。俺が元気なうちに。
2番手は山形酒田からDOLIPULE。
今回は酒田の金剛力士像"今井兄弟"の片割れ、ユウキが来れなかった為、Paniqulataキクチがサポートギターとして来てくれた。
コイツなんか毎週三条で会ってるぞ?
DOLIPULEは長きに渡りベースを担当していた優が昨年脱退してギターボーカルのマサキが新たにベースを担当し、スリーピース編成に。
なんだか境遇が俺達と似てるね。
でも活動歴から考えるとこのスタイルにシフトチェンジするには相当な覚悟が必要だったはず。
それを乗り越えてくる姿勢はいつも俺に力をくれます。
ただね、そろそろフルメンバーで来てね。
去年はドラムの加藤がコロナになったし、今年はユウキが来れなかったからね。
マサキだけは筋肉ゴリラなんでクソ元気で毎年いるけど。
3番手は新潟からa letter from Jessica。
今回初のロケピンでした。
正直、このくらいの世代の女性との接し方が俺にはイマイチ分からなくて本来なら一番遠い所で活動してるであろうバンド。
にも関わらず謎にVo.のミミコとDr.のアカリは"飲みに行きましょう!"と男顔負けのアグレッシブさで俺達を誘ってくれる。
バンドの運営とかも凄くしっかりとしてて俗に言う"お飾りバンド"的な空気は一切ない。
でも自分達の持ち味もちゃんと分かっててそこを駆使してちゃんとブランディングしてる。
そこら辺のインディーズバンドより計画性がある。
ライブも初めての三条でしっかり掴んでたよね。
実はキーボードのあくびさんとベースのハルナさんは初めましてで若干接し方に悩んでたけど、あの2人が大酒飲みで助かりました。
ジェシカ自体もメンバー全員でガッツリ打ち上がったのは初だったみたいで俺も嬉しかったです。
4番手はリリーギャング。
今回の出演者の中で1番遠くから来てくれました。
和歌山〜三条までザッと700kmってとこか。
本当にありがたい。
そしてどんなに離れた街から来ようが隣町から来ようが待ち時間25分ってのは一緒なんです。
リリーギャングのライブは700km分の想いが乗っかった魂のライブでした。
古くからの仲間達はもちろん、初めて観る人達の心もちゃんと揺さぶってたね。
さすがです。
朝っぱらから連絡もナシに俺んちに押しかけて来た罪はチャラにしといてあげよう。
5番手は山梨甲府からTHE OLIVE。
初期衝動といえばTHE OLIVEと言っても過言ではないくらい出演してもらってる。
近年はライブの本数こそ減ってはいるもののライブの精度はどんどん上がっている。
結成25年を過ぎて今なおクオリティーを上げてくるオリーブに脱帽ですわ。
全員同い年で高校の同級生ってのがまたグッとくるよね。
これからも可能な限り通い続けてほしいな。
最近は酔っ払ってメンバー同士でケンカして俺に怒られなくなってきたからようやく少し大人になったんだと思います。
6番手は新潟からBritish shorthair。
昨年から2年続けて出演してもらいました。
新潟で数少ない同世代バンド"ブリショ"
最近の掴みにくるライブを観てようやく本性を出してきたなと思ってます。
と、同時にライブが楽しくなってきたんだろうなーと。
新潟県内のバンドマンでブリショのメンバーの事悪く言う奴は1人もいないんじゃないかってくらい全員イイ奴ら。
控えめで丁寧で。
おそらく俺達とは真逆のやり方でシーンに食らいついて爪痕を残して来たバンド。
俺は他人の活躍を手放しで喜べる程器のデカい男ではないのでだいたい少し悔しかったり羨ましかったりする。
ただ、ブリショに関しては悩み、苦しんでた部分を知ってるだけに彼らがステップアップしていくのは嬉しい。
が、しかしまだまだ俺達もやれるぜってところでお互いこれからもやっていこう。
7番手はガムシロップ。
ロケットピンク22年の歴史の中でおそらく最多、最長出演ツアーバンドなんじゃないかな?
俺達のこの初期衝動も文句なしの最多出演です。
ガムシロップに関しては多く語る必要がないっていうか語り出したら止まらなくなるので一言でまとめると、俺はガムシロップのファンです。
多分ほとんどの曲を歌詞見ずに唄えます。
モモさんより覚えてるかも知れません。
そのくらい俺の活動の側にいつもガムシロップは居た。
理由は色々あるけれど俺が今もなお第一線に拘り続けてるのはガムシロップがまだまだ絶好調でやってるからかも知れない。
年老いた夫婦が片方が先立つと残された側が一気に老け込むって話しよく聞くでしょ?
アレに似てるかも知れん。
頼むぜ、ガムシロップ。
お互い1秒でも長くロックンロールを鳴らし続けよう。
あ、全出演者に許可取りを忘れたのでライブ中の写真は1枚もありません。
1年ぶりの自主企画、そしてサポートに佐野拓朗を迎えての久々の4人編成。
本番は一瞬でした。
俺は寄り添ったり支えたりできるタイプじゃないからね、こうやって動いて伝えていくしか方法を知らないんだ。
それは挑戦や勝負なんて大それた事なんかじゃなくて"今、俺達がやりたい事"なんだよね。
いつか俺達が何かに挑戦する時、何かに勝負をかける時、誰かに頼られたり、必要とされた時に踏ん張りの効く力を付けたい。
そして誰かにとって自慢のバンドに、自慢の先輩になりたい。