お別れと再会
幼馴染みの母ちゃんが亡くなった。
地元の仲間達はみんな日々を一生懸命に生きてるからこういう機会にしか会わなくなってきて、俺達もそんな年齢かぁなんて思うと少し寂しい気持ちになったりする。
昭和の終わりから平成初期を思春期ど真ん中で過ごした俺達世代。
自分の親はもちろん、学校の先生や近所のオヤジからもゲンコツ食らって育った世代。
それが良かったのかどうかは置いといて、そのコミュニケーションがあったからこそ仲間達の親ってのは今も俺の記憶に色濃く残ってる。
葬儀の場なんてワイワイやる場所じゃねえ事なんて百も承知だ。
だけどね、ガキの頃に散々世話になった仲間の親達が今また俺達に再会の機会を与えてくれてる。
悲しむよりもそう思うように決めたんだ。