「こんにちは、海谷くん 聞きたいことがあるんだけども 良いかな?」
僕は出来る限り、精一杯の笑顔を海谷くんに向け やさしく問いかけた。
海谷くんは一瞬 とまどった表情を見せたが すぐに笑顔に戻り。
何かを言おうとしている。
僕には その行為が何故が切なかった。
本人は頑張って伝えようとしているが 僕には聞き取れなかった。
その時に僕が悩んでいる顔をしたのか知らないが
近くにの患者が 通訳してくれた。
その患者は男で 40代くらいだろうか、あまり元気の良い人ではなかった。
「海谷くんは 今、『喋れないので ごめんなさい』といったんですよ」
と患者は教えてくれた。
僕は ありがとうございます。と言い。
「ごめんね、」
といって 病室をアトにした。
でも なんだか違和感が残る気がした。
僕が謝ったときの海谷くんのあの表情はなんなんだろうか。
