先程来た 刑事がそろそろ 待ちつかれると思ったころに
彼はやってきた。
先程、刑事が会った 看護師が彼をつれてきた。
一見、元気そうな体つきと 顔をしているが
脳に残った後遺症のひとつで 顔面の半分程がマヒしてしまっている。
海谷くんが発する言葉ひとつ ひとつは物凄く 聞き取りずらい。
最初はマスコミ達も海谷君に取材がしたいと
大勢でやってきたりもしたが
ロクに言葉が発せないと知った途端、
インタビューはやめて
海谷くんの今の状況ばかり書こうとするのだ。
今となっては ココも静かになったものだ。
海谷くん は明るく笑顔をいつも見せてくれる。
その笑顔は考えがあってなのか ないのか わからない。
しかし癒されることは確かだ。
今日はこのくらいにしよう。
また夜更かしすると あの凶暴な看護長に 怒られる。