
広々とした畳の上でご満悦な様子の小粒氏。
Aさんからは先日アワビを送って
頂いたばかり。
以前にもアワビやウニを送って
頂いたり、ワカメやメカブを
分けていただいたりと、
こちらがしたささやかな支援の
何十倍ものものをいただいています。
生粋の漁師さんで少し強面の
お父さんも、小粒ちゃんを前に
とろけそうな笑顔。
この10ヶ月ですっかり身長も伸びて
顔も男らしくなってきたイケメンの
お孫さんTくん。
何度も小粒ちゃんを抱っこして
可愛がってくれました。

小粒ちゃんは本当に幸せ者だね。
この後は陸前高田に。
避難所の若手リーダー的存在だった
Yさんを訪ねました。
今回の東北行脚で一番会いたかった
人でもあります。
Yさんは以前と変わらず仕事中。
変わっていたのは中古の軽トラから
新車の1.5tトラックになっていたこと。
仕事が順調であることの証。
うれしかったです。
忘れないように娘の名前を
ホワイトボードに書いてくれました。
そのホワイトボードにはこんな言葉が。
1年目 負けなかった
2年目も負けなかった
3年目 負けてたまるか
被災したもの同士では話しにくい
心の内を聞いた日を思い出し、
歯を食いしばって過ごしてきた日々を
思うと涙が出てきました。
お祝いを頂いていたKさんの仮設も
訪ねました。
お元気そうな様子でホッとしました。
子どもが本当に好きな様子で、
目尻が下がりっぱなし。
ずっと小粒ちゃんをあやして
くださいました。
3人の子どもを育てたKさん。
子どものために、昔は今の何倍も
働いた、仕事以外にアルバイトも
して育てたんだよって話をしてくれて
主人も勇気が出たみたいです。
産直はまなすに寄って米崎のリンゴと
玉ねぎを購入。
リンゴも玉ねぎも詰め放題で
リンゴは12,3個で500円、
玉ねぎは小粒20個くらいで
100円と破格でした。
(後日食べてみたらリンゴは蜜入りで甘くて美味しい!)
10ヶ月ぶりの陸前高田は何も
なくなっていました。
残っていたキャピタルホテルも
野球場も瓦礫の山も…。
ただ10ヶ月前にはなかった巨大な
ベルトコンベヤーが。

運ぶのに使われるそうです。
ダンプカーだけでは土砂を運ぶのに
10年以上かかるところが
このベルトコンベヤーでは2015年5月
には土砂の搬出を終わらせることが
できる予定とのこと。
それと10ヶ月前にはまだ完成して
いなかった一本松がそびえていました。

サイボーグ一本松については、
賛否両論あったけれど、今では
よかったという声が多いようです。
一本松を見に高田に訪れる人がいて
お金を落として行くから。
皆、震災が忘れ去られ過去のことに
なることを一番辛く思っています。
Yさんが言っていました。
もうすぐ震災から3年になる。
「去年」「一昨年」だと最近のことに
思えるけど、「3年前」になると
一気に昔のことに感じるんだ。
どんどん忘れ去られていくんだ。
確かに経った年の数で数え始めると
一気に過去にことになるような
気がします。
仮設住宅へはまだ時々忘れた頃に
支援物資が届くそうです。
そして今も、それを頼りに生活を
している人もいるそうです。
私たちも1年前まで支援物資を
配っていたけれど、「いつまでも
自立できなくなる」「地元の店の
営業を妨害することになる」という
声もあり、葛藤がありながらの
ことでした。
いつまでも支援物資に頼る生活は
おかしい、とYさんも言います。
一方で”支援物資が届かなくなった=
忘れ去られてしまった”と感じても
いるようで、胸中はとても複雑な
ようでした。