合成樹脂工業協会によると、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂の2017年の需要は自動車生産や建築需要の増加を受け、全体で堅調に推移。メラミン樹脂の出荷は4年ぶりに前年実績を上回った。

一方で2018年上期の出荷は、不飽和ポリエステル樹脂が昨対比4%減、メラミンが2%減、フェノール成形材料が4%減といずれも減少。ただ、下期は消費税増税の駆け込み需要や住宅着工増が見込まれ回復見込み。

■2017年不飽和ポリエステル

不飽和ポリエステルの2017年の生産は2.4%増と2年連続で増加。ガラス繊維で強化されたFRP用の販売実績は3%増と2年連続で上昇。FRP用の構成比率が最も高い住宅機材用途が2.8%増、建築資材用途が3.2%増、工業機材が2.6%増、車両用途が8.1%増、船用途が9.6%増と多くの用途で増加した。非FRP用は注型やボタン用途で前年割れとなったものの、塗料化粧版用途6.3%増となり、全体では1.3%増加。不飽和ポリエステル全体の販売は2.7%増となり2年連続で増加した。

(合成樹脂工業協会、石油化学新報参考)