英語の早期教育より大切なこと | アルク Kiddy CAT 英語教室 皆実校

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明けましておめでとうございます。このブログもついに今年で11年!続ける気もなかったのに(笑)、ダラダラと(?)書いているうちに続いてしまいました。プライベートなブログですと、続ける理由がないのでやめてしまいますが😅いちおう教室のブログですから、なんとか続いている感じです。

まさに、「継続は力なり!」です!(←何の力にもなっていませんが。笑)

さてさて、開校10年以上となると、教え方も上手くなっているのではないか?と思われるわけですが、、教え方というよりかは、

●子どもたちへの接し方
●タイプ別指導

がわかってきたといった感じです。

一方で、開校10年以上になっても、いまだに難しいと感じるのは、
保護者や生徒さん方と、英語のプロである自分との意識ギャップを埋めること、です。

講師と生徒の関係って、医者と患者の関係に似ていると思うのですが、生徒は患者と違って

「こういう風にしたい!こういう風にいつまでになりたい!」と希望を出すことが多いです。それで、その希望通りにはならないと初めから言ってしまうと
「じゃあ他の教室を探します」になるので、なかなか言えなかったりします😅

一方で、病院の場合、
「こういう治療法にしたい!いつまでに治りたい!」と患者が主張したとしても、医師は
「いえ、この病気にはそういった治療法は無効です。いつまでに治すという保証もありません。人それぞれですから。」と言えますし、患者もそれに納得せざるを得ないわけですが、、これが講師相手だと、主張が通らなかったり、思い通りの結果が出なかったら、一方的に講師のせいにする人もいるわけです‥。

人の体はそれぞれで、個人差があるのと同じように、外国語の習得もそれぞれで、個人差がありますし、ましてや、絶対に無理な要求というのもあるわけです。これまで一番ひどかったのは、

「試験があと2週間後にありますから、2週間で成果を出して欲しい!」という要求。


基本が全くできていない中3でした。2年以上もサボっていた内容を、どうやって2週間で取り戻すのか?
残念ながら、中1の時から英語を毎日数時間、きっちりと隙間なく勉強してきた学生に追いつくことは出来ませんそんな簡単に追いつかれるような生ぬるい勉強はしていませんし、費やしてきた時間も量も違います追いつけると思っていること自体が、そういう学生に対して大変失礼なことなのです。現在英語が出来る子が、そこまで努力してきたことを知らない、いえ、出来る学生は努力をしてきた、ということも知らないまま生きてきたとも言えるからです。

では、出来ない子はどうすれば良いか?
まず、「自分の現在の実力を冷静に受け止めること」です。そして、
「自分はどこがわからないのか、どこができていないのか、を知ること」です。
これが出来れば、「何をやれば良いのかがわかるので、それをやっていくだけ」です。

しかし、出来ない子というのは
「自分の現在の実力を冷静に受け止めることができず、そんな点数を取る自分がイヤ→そんな点数を付ける先生がイヤ→英語なんてなくなればいいのに」というケースが多い。しかし、英語はなくならないので、「いかに楽に勉強するか」ばかり考え、「身に付かない勉強を、ひたすら続ける→親はそれを見て一生懸命やっている」、、と勘違いしているケース、意外とあります。

具体的には・・
問題集に意味がわからない英単語があっても辞書で調べずスルー。
ゆえに、長文問題も意味がわからないまま解く。
設問になっていない英文はスルー。そのため、長文全体の意味はわかっていないし、和訳もできない。する必要があるとも思っていない。
答え合わせの際、間違えたところは解答を写すが、なぜそういった解答になるのかを考えず、次のページに進み、二度と振り返らない。

さすがに、それでは英語力が伸びないので、注意はしますけどね。
中学生って反抗するんですよね😅
最終的には「効果的な英語学習をするのが面倒だから、楽に勉強したいから、講師を責める」わけです。

とこうなると、結局は、何が大切かと言うと、

「労力のいることに耐えられる忍耐力」を子どもの時に培っておくこと、です。


語学って、本当に地道にコツコツと面倒臭いことを続けなければなりません発音も同じです。
私自身、多くの人に驚かれますが、「発音練習にそこまでやるの?」っていうくらい練習しました。血のにじむような努力です。
普通の子どもだと面倒臭がってやらないようなことに、時間をとって、丁寧に練習してきたのです。
文法も読解もリスニングもライティングも然り。楽だったことはないですね。
強いて言えば、イントネーションとアクセントやリズム、といったことは自然に身に付きました。
だって、AFNの聞き流しをしてましたし、洋楽も聞きまくるし、洋楽カラオケは歌うし、発音練習の際に、アクセントとイントネーションも練習してますから。
教科書も3年分、全ページ暗唱できるくらい覚えました。
単語も、わからない単語があれば、辞書を引いて、片っ端から読んでニュアンスをつかんでいました。英英辞典も引いていました。これが中学生の時です。
この辺の「忍耐力」って、何年か前にも書きましたが、やはり中学受験での学習習慣(大人が使う漢和辞典、国語辞典を使用していました)が大きかったし、その前の小3~4年生の時の担任の先生の宿題がハードだったことも起因していると思います。昭和の小学校の先生は厳しかったです。毎日漢字100字とか、世界の首都、国名、日本の県庁所在地、県名、位置、全て覚えさせたんですね。たった8~10歳の子どもにです、しかもクラス全員に。

‥と、最後は自分の子ども時代のことを書きましたが、ここにあるんです、
保護者や生徒さん方と、英語のプロである自分との意識ギャップ、、は。

私のケースですが、英語が出来るようになったのは、地道な努力をコツコツしてきたことにあり、その学習習慣の土台は小学校3~6年生にあるのです。
「なんとな~く、楽し~く♪」でははく、「徹底的に覚えさせられた」「徹底的にやらされた」「自分でも地道に辞書を引いて、読んだり、書いたりして覚えていった」という経験をしてきたからこそ、外国語学習も同じように地道にコツコツすることができたわけです。それで、結果として英語も伸びたです。

ここをね、ホント、ここをね、知ってもらいたいんです。
ポイントは「英語の早期教育」ではなく、「地道な努力をコツコツと出来る忍耐力の育成」です。
ただし、発音に関しては年齢が若ければ若い方が良いです。しかし、それと同時に、お子さん方には忍耐力を付けさせるということをしなくてはなりません。

「労力のいることに耐えられる忍耐力」をね。

それでは、本年も宜しくお願い致します。