30th Anniversary ~Reunion~ | Kobakenの「努力は必ず報われる!」

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この世で最も美しいものは、無意識の親切(by Kobaken)

所属しているゲームサークル(以下、「サークル」と表示)の30周年は、私の歴史の一部。

10月16日に30歳の誕生日を迎え、11月3日の「文化の日」に特別例会が行われ、懐かしい顔触れがそろった。

中には「20年ぶりに参加」という人もおり、ベテラン会員たちが昔話に花を咲かせていた。20年前では、小学生だった私はまだデビューしていない。

 

特別例会は13時から、いつもの都内の会場で行われた。

毎年、開催する月は決まっていないが、一つのゲームで大会が行われる。

参加するか否かは個人の自由だが、今回は30周年記念ということもあり、ゲームのルールも複雑ではないため、全員が強制参加となった。

運の要素が強いゲームで、5年前に私が決勝まで進出したこともあるゲームだった。

今回も景品を狙いにいったのだが、あえなく予選で敗退。

運をすべて使い果たすという事態からは免れた」。そういうことにしよう。反対に、優勝者は運を使ってしまったということか。

 

例会自体は17時で切り上げ、約50人が、会場の最寄駅付近のバーで行われる記念パーティーに参加することとなった(「記念パーティーだけ参加」という人も)。

スタッフ歴が長い大御所メンバーだけでなく、存命中の歴代会長も全員がそろう豪華なパーティーとなった(一人は昨年1月に逝去)。

 

私も先月の例会でパーティーへの参加を申し込んでおり、オシャレなバーへと向かった。

実は、5月の学校での新任歓迎会以来、半年ぶりのアルコールだった。私は新任だった年度の終わりに行われた先輩教員の送別会で泥酔して以来、飲酒は控えるようにしている。そのため、あまり気が進まない場合、飲み会は「家庭の事情」という口実で断っている(あまりにも頻繁に使うため、噓がばれるのも時間の問題か?)。

パーティーでは、中学生の頃によく一緒にゲームをしていただいた方と12~13年ぶりの再会を果たした。「よく一緒に遊んでいただきましたよね」とか、「お子さんが小さかった頃に私が遊んであげましたよね」など、挨拶を交わした。

中でも、「あの人」との再会を楽しみに、この日まで激務に耐えてきた。私の青春時代を語る上では外せない、思い出の美女だ。今や結婚し、OLと主婦を兼業している。

 

彼女は例会には参加せず、記念パーティーのみの参加だった。

パーティーでは、ほとんど年代ごとに着席し、私の知らない多数の大人たちが旧交を温めている。私の着席したテーブルも例に漏れず、彼女と私だった。

どうも、美女がそばにいると酒が進んで酔いつぶれてしまうところは、彼女と出会ったばかりの6~7年前と変わらないようだ。だが、顔を真っ赤にして酔っている私の話を聞いてくれたのは、本当にありがたい。

さらにありがたいことに、彼女にはようやく、私の「面白さ」がわかったようだ。「あなたって、ちゃんと話を聞いてみると、面白いじゃん。私、大人になったのかな」。そうです! 出会った当初は精神的な幼さが残っていたあなたは、人生の伴侶を得て、人間的にも成長したのです! 私がサークルに復帰してから彼女が見せてくれた優しさは、本物だった。私が受け持つ生徒も、今は幼くても、20代になったらそうなってもらいたい。「私も大人になったでしょ」って、小柳ルミ子の『お久しぶりね』の一節か・・・・・・。

 

その後、パーティーゲームで盛り上がり、参加できなかった古参会員からの祝電を聞きながら、宴会が終了した。

久しぶりに会った方々からは、幼少期を知られているだけに、私が酒を飲んでも許される年齢になったことに驚かれる。酔っているのだから、ますます驚かれる。調子に乗って、「美女が目の前に座ってたから、飲んじゃいました~!」と声高に言う始末だ。この性格、どうにかならぬのか・・・。

 

私は彼女と地元が同じということで、自分の最寄駅の直前まで一緒だった。

「あなたが酔っても面倒見ないからね!」と何度も言われているため、美女が目の前にいても、意識を失うほど酔うという事態は避けた。彼女は酒に強いのだが、逆に、もし彼女が酔いやすい体質で、私が酔いにくかったら、彼女の最寄駅のタクシー乗り場まで面倒を見てあげるのだが・・・・・・。

彼女を見送り、翌日からの授業へと戻っていった。二日酔いはなく、いつもと同じ様子で淡々と授業をした。

 

 

私は教員になってから、どこかひねくれ始めた。場合によっては、物事を斜めから見て、ああだこうだと愚痴をこぼすようにもなった。

だが、特別な人と一緒であれば、優しくなれる。この日は、彼女の目の前だったから優しくなれた。受験生をたくさん抱えているという職場での現実もひとときだけ忘れて、美女との特別な時間を過ごせた。

「次の合宿は来てほしい」。そう願わずにはいられなかった。だが、参加の可否はまだはっきりしていない。もしかしたら、次に会えるのは5カ月後、4月の花見かもしれない。

我々はすでに、交際していたという過去をどこかに置き去りにしてきた、性別の異なる友人同士という関係になっていた。いや、交際していたというのは、同じ期間に二人で見た共通の夢の話だったのかもしれない。互いの親以外誰も、我々の交際という事実をまったく知らない、もしくは覚えていないのだから。

機会があれば地元の繁華街で二人で飲みたいが、一方が既婚でもう一方が独身のため、難しいだろう。

 

それにしても、普通は別れた異性のもとに戻ってくることなど、考えられない。きっと、我々だからできたことなのだろう。どちらか一方が執念深い性格であれば、人間関係は絶対に修復できない。だが、我々は違う。むしろ、我々の人間関係は我々が出会ってからの7年間の中で最も良好だと私は信じたい。

だからこそ、「会って話をするのが楽しみだ」と、私は思えるのだ。

私を安心させてくれる魅力。私を優しい人間にしてくれる魅力。私を面白い人間にしてくれる魅力。それが、彼女の持ち味だ。

生徒が彼女しかいなかったら、性格も温厚で話も授業もネタも面白くて、信頼される教員になっているはずだ。

 

 

 

最後になりますが、30周年、本当におめでとうございます。

私もその30周年の一部になることができ、光栄です。

今後ともよろしくお願いいたします。