とてもやわらかくリズムのある読みやすい文章を書く方です。
文章に色があるなら水色のような透明のような、シャボン玉みたいな色です。
似せているつもりはありませんが、あんな文章が書けたらいいなといつも思いながらツイートやブログを書いています。
ということで、新刊の「たとえばラブとカミサマーデイズ。」を手に入れました。
いちばんはじめにあとがきを読んで、ああ、ハセガワさんだ、と思いました。
すきです。
すきな作家さんは森絵都さんと島本理生さんです。
森絵都さんは、何でだろう。
いちばんはじめは「宇宙のみなしご」でした。
有名どころだと「カラフル」「ラン」があります。
自分に迷っていた人たちが、最後には自分の意思を持つようになる、そんなところが小学校高学年から中学生にかけての自分はすきだったし羨ましかったのだと思います。
あと、読みやすい。
島本理生さんはこの前の6月頃、ツイッターである方がツイートしていた「ナラタージュ」を読んで知りました。
この本が今の私にはドンピシャで、こんな本を待っていた、と思いました。
いくつか読みましたが、やっぱり私は「ナラタージュ」がすきです。
終わりは納得できないけれど。
ハセガワケイスケさんの本はライトノベルのジャンルに入るので偏見のある方は装丁で受け付けないかもしれませんが、話自体は戦ったり逆ハーだったりではありません(そういうものもあるけれど)。
人と人の関係をとても繊細で綺麗な文章で綴っています。
句読点の使い方もとてもすきです。
文章の中で句読点って、かなり重要だと思うんです。
そして何より言葉選びが私史上最高に丁寧で美しい。
「しにがみのバラッド。」は全12巻の短編集です。
短編集だけど、どの話も少しずつ繋がっています。
あるバンドの話があって、また別の話でそのバンドの曲が流れていたり。
ある女の子の小学生の時の話があって、また別の話でその女の子が高校生になって主人公の男の子と話していたり。
いちばんはっきりした繋がりは、どの話にも死神であるモモが出てくることです。
まあ、1巻から12巻まで続いていくものですからね。
明確な繋がりがなければ。
アニメや漫画にもなった作品です。
死神が出てくるファンタジーという捉えでなく、人と人の物語だと思って手に取って欲しいです。
実際、ファンタジー色は強くないです。
3人の作家さんを紹介しましたが、正直なところたくさんの作家さんから選んだというより、私が集中して読んでいるのがこの3人です。
主人公と自分が近いものがすきです。
学生だったり、女性だったり、思考だったり。
あとは読みやすさです。
活字を追うこと自体はすきなことなので苦ではないですが、読みやすいものだとスピードを保って最後までいけるので、読みきった時のあの不思議な感覚が強くあるので良いです。
話せばまだまだありますが、今回はここで終わりにしておきます。