15日は2003年の「ハッピーマンデー制度」以前の敬老の日、ニュースでご覧になった皆様もいらしたかと思いますが、百歳以上が初めて十万人を超えたということです。
平均寿命は男性81.35歳・女性87.33歳で、やはり女性が6歳上回っていますね。
医療の発達もありますが元気で長生きは共通の課題です。個々には健康意識も向上している昨今、あらゆる運動や食習慣などの健康法であふれています。
大切なことは自分に合っているものを見つけて、無理なく生活の一環として長く続けていけることが養生の秘訣になると思います。
2004年より「健康塾通信」として発信してきましたこのブログですが、皆様のお役に立てるよう今後も発信いたしますのでどうぞよろしくお願いいたします。
それでは、今回は身体の一部である「肩甲骨」についてお伝えします。
肩甲骨は、背中の上部なので手で触ることは困難ですが左右対の三角形の骨で腕と胴体をつなぎ、肋骨(胸郭)の上に筋肉の力で“浮いている”独特の構造をしています。
鎖骨以外に直接連結する骨がないため、肩甲骨の主な役割は
① 腕を自由自在に動かす。
②物を押す・引っ張る、投げる・打つといった連動動作では体幹の大きな筋肉のパワーを腕や手先に伝達する土台の役割がある。
③ 姿勢の維持と衝撃の分散で頭や腕の重みを支え、体幹と腕のバランスをとっている。
④ 構造上、筋肉によって肋骨上に固定されているため、肩周りの衝撃を和らげるクッションの役目も担っている。
ところで、全身には関節がたくさんありますが肩関節は球関節なのでその形状から腕を360度近い範囲へ動かすことができます。
しかし、腕の骨だけでなく肩甲骨が滑らかに動くことで関節の可動域が広がるので腕の自由な運動が成り立っていることがわかります。
次に肩甲骨の基本的な動きには6つのパターンがあります。(図を参考に)その場で出来ますのでご一緒に動かしてみましょう。
*イメージ画像AI
① 挙上(きょじょう): 肩をすくめる(上)
② 下降(かこう):肩を下げる(下)
③ 内転(ないてん): 胸を張って肩甲骨を寄せる (内)
④ 外転(がいてん):背中を丸めて肩甲骨を離す(外)
⑤ 上方回転(じょうほうかいてん): 腕を高くバンザイするように回る(上方)
⑥ 下方回転(かほうかいてん):腕を下ろすときに戻る(下方)
初めにお伝えしたように肩甲骨は(胸郭)の上に筋肉の力で“浮いているので肩甲骨の周りにはたくさんの筋肉が重なり合っています。
デスクワークやスマホ操作で同じ姿勢が続くと、肩甲骨周辺の筋肉(僧帽筋や菱形筋、前鋸筋など)が緊張して動きが制限されます。
*肩こり・首こり: 血流が滞り、老廃物が溜まりやすくなります。
*姿勢の悪化: 肩甲骨が外側に開いたまま固まると、猫背や巻き肩の原因になります。
*四十肩・五十肩リスク: 肩関節だけに過剰な負担がかかり、炎症や痛みを引き起こしやすくなります。
「肩甲骨はがし」というのは、まさにこの6つの肩甲骨の動きを日常生活に取り入れることで本来の可動性を保ち、肩回りをしなやかにして正しい姿勢の保持につながります。
肩甲骨は背中から左右に浮き出て見えるので「天使の羽」などと例えて表現しているのも耳にします。
夏から秋へと今年は特に気候変動の大きい日々ですが
どうか天使の羽を広げるように肩甲骨を軽やかに動かしながら健やかな日々をお過ごしください。

