皆さま、こんにちは。 日ごとに暖かさを増し、横浜の街角でも色とりどりの花が咲き誇る季節となりました。各地で桜の開花も告げられています。
春の柔らかな日差しを浴びると、心も体もどこか「のびのび」と動かしたくなりますね。
東洋医学では、春は「肝(かん)」の働きが活発になり、気の巡りが激しくなる時期と言われています。今日は、そんな季節の変わり目にぜひ知っておきたい、少し特別なツボのお話をお届けします。
東洋医学には、体に張り巡らされたエネルギーの通り道「経絡(けいらく)」があります。その中でも、普段メインで使われる12本のルートとは別に、「奇経(きけい)」と呼ばれる特別なネットワークがあるのをご存知でしょうか。
例えるなら、メインの経絡が「本流の川」だとすれば、奇経は「ダムや調節池」のような存在です。エネルギーが足りない時には補い、溢れそうな時には受け止めてくれる、体のバランスを保つための大切な「予備の力」を秘めています。
指の股に宿る「八邪(はちじゃ)」と「八風(はっぷう)」
この奇経と深く関わり、手足の指の股に位置する不思議なツボがあります。
- 手の指の間にある「八邪(はちじゃ)」
- 足の指の間にある「八風(はっぷう)」
それぞれ左右合わせて8か所ずつあることから、この名がつきました。ここは「邪気(体に悪影響を与える外の刺激)」が入り込みやすい場所であると同時に、そこを整えることで全身の気の流れをスムーズにするスイッチのような場所でもあります。
指先は脳とも密接に関わっています。隙間時間にできる簡単なケアをご紹介します。
- 「つまんで、離す」のリズムで 反対側の手の親指と人差し指で、指の股を上下から「じわ〜っ」とはさみます。3秒ほどキープして、パッと離す。これを全ての指の間で行います。
- シュッと引き抜く 指の股をはさんだまま、指先に向かってシュッと滑らせるように引き抜きます。指先に溜まった余分な熱や、もやもやした気が抜けていくイメージで行うのがコツです。
- 足のグーパー運動 足の「八風」は、靴の中で固まりがちです。お風呂上がりなどに、足の指を思い切り広げる「グーパー運動」をするだけでも、足元の血行が良くなり、冷えの解消に繋がります。特に冷え性でお悩みの女性のために「八風」の冷え取り効果のセルフケアーを次回追加してお伝えいたします。
春は新しいことを始めたくなる季節。まずはご自身の指先をいたわる、小さな習慣から始めてみませんか?
指先がポカポカと温まってくると、不思議と心も穏やかになり、自然と深い呼吸ができるようになります。季節の移ろいを楽しみながら、今日も健やかな一日をお過ごしください。
