​花粉もようやく収まりつつある今月は、夢から始まり不思議な出会いを感じる月でした。

​ある夜、夢の中で明るく大きな満月を見ました。

その翌日の夜8時前後だったでしょうか。ふと夜空を見上げてみたのです。

​西の空に高く、ひときわ輝く星がひとつ。

これは予想通り、宵の明星の「金星」でした。

そして北西の比較的低い空には、もうひとつ強い輝きが。

 

あまり見たことがない位置だったので調べてみたところ、

ぎょしゃ座の1等星「カペラ」とのことでした。


​そして、さらなる驚きがありました。

これまでの人生で、初めて「笑顔の月」を目撃したのです。

​携帯の写真に残せなかったのが本当に残念ですが、今でもしっかり心のアルバムに残っています。

​常日頃、西の空が茜色に染まったときは、夕焼けや富士山のシルエットを見たくて

 

見通しの良い場所に移動するのですが、夜空をじっくり眺める機会は少なくなっていました。

しかし、たまたま前日の夢で見た満月のことを思い出し、「ベランダに出てみよう」と思い立ったのです。

​これまで私の記憶の中にある三日月は、縦型の「刀」のような形でした。

ところがその夜の月は、まるでスマイルマークのように下側がプックリと丸くなった、

笑顔の口元そのものだったのです。

​調べてみると、これは春の夕方の天体マジックなのだそう。

春は太陽が地平線に対して真下に近い角度に沈んでいくため、

三日月は真下から太陽の光を浴びることになります。

その結果、下側が丸く、両端の角が上を向いた「笑顔の形」になるということです。

​しかも、1年のうちでもこの綺麗な「笑顔の三日月」が見られるのは、

春のわずか2〜3日。日没後の1〜2時間だけだそうです。

 

この日はよく晴れて、まさに絶好の目撃チャンスの瞬間でした。

​いにしえの人々は、この横に寝た三日月を「舟」に見立てて『月舟(つきふね)』と呼んだそうです。

また、お椀のように雨をたっぷり溜め込める形をしていることから、

「豊作のサイン」として大いに喜んだといいます。

​「雨を溜め込む月」と思って振り返ると、昨年末から春の初めにかけて

各地の池や川、主要ダムが深刻な水不足に陥っている映像をニュースで何度も目の当たりにしました。

 

あの笑顔の月は、恵みの雨を運ぶサインだったのかもしれません。


​5月も終わりに近づき、気候変動の影響か、早くも台風発生の報道が聞こえてくるようになりました。

​これから梅雨にかけて、気圧の変動が大きくなります。

 

いわゆる「気象病」と呼ばれる、自律神経の乱れや体調不良を起こしやすい季節の到来です。

​天気が良く、さわやかな新緑を楽しめる日は、自然の中で心地よく呼吸をして、

たっぷりと英気を養いましょう。

 

自然からの贈り物に目を向けながら、日々を健やかに楽しんでいきたいですね。