私が禁煙を始めたきっかけはたくさんあります。禁煙



もともと、値段がどんどん上がっていくし、吸う場所も限定されてきたので、お金がもったいなくて肩身が狭いと感じ、やめたいなと思っていました。

これはだれもが思っていることだと思います。


昔は吸っていることがあたりまえで吸ってないのがおかしいぐらいの感覚がありましたが、現在では明らかに喫煙者が[]の存在になってしまったように感じます。



私は健康増進法が施行されたあたりから節煙を始めていましたが、全くやめられる気配がありませんでした。

ただ、会社にいる時間は吸わなくても耐えられるようにはなっていました。




まず根本的なきっかけとなったのは2010年に受けた健康診断です。

このときの結果に肺が腫れていてC判定と記されていたのです。

C判定とは1年様子見とのこと。

診断書は右肺尖部ブラまたは嚢胞影の疑いありで、タバコを吸う人はこの病気にかかるとwikipediaに書いてありました。

このときはインドから帰ってきた次の日ぐらいだったので、タバコのせいではないかもと思っていましたが、こんなところで屁理屈をこねても仕方がないので、死にたくなかったらそろそろやめなければいけないなーとやめる思いが強くなっていました。

このまま吸い続けたら、肺気腫とかガンに患うのではないかと心配になっていました。




またこの時期にちょうどタバコが一箱あたり100円ほど値上がりしたので、値上がりする前に10カートン程を大人買いして、もう二度とタバコを買わないと決意したのです。このときは、もうこれ以上、国に税金を人一倍払ってたまるかという気持ちと体を壊すいわゆる毒に対してなんで金を払ってまで命を縮める必要があるのかという気持ちでした。




しかし10カートンという量は半端ではありません。110本を吸い続けても半年以上掛けないとなくならないのです。




この残りのタバコを吸いながら、禁煙に成功した人の話からガンで父親を亡くした人の話などをたくさん耳に入れました。




肺がんで父親を亡くした先輩の話では、父親はとても苦しんで死んでいったそうです。

それを聞いて小心者の私は痛くて苦しみながら死にたくないなあと思いました。



禁煙に成功した人たちは、決まって「簡単にやめられる」というのです。簡単ってなんだろうと思いますが、彼らは明らかに私よりもヘビースモーカーだったのです。

そんなヘビースモーカーたちにやめられて私にやめられないはずはないと思いました。




また、禁煙が成功する本も読みました。

本なり、人なりで私を指導してくれる人が必要であったからです。

喫煙は基本的には依存症であるのだが、その著者(医者)が言うには誰もが肺がんなどで余命を告知されたときに、「まさか私」がとなるそうです。

「分かっていたら吸わなかったのに」と言うそうです。

それを読んだときになるほどなと思いました。

私も確かにそう思っていたのです。

まさか自分がガンになるとはだれも思っていません。分かっていたらほとんどの人が吸わないと思います。必ずしも肺がんはタバコが原因とは言い切れませんが、確率は非喫煙者よりも喫煙者のほうが確かに高いのです。




こんな事件もありました。

私がセントレア(名古屋国際空港)で、飛行機に乗る前に喫煙所の中で仕事仲間と1時間ほどタバコを吸いながら雑談をしていたのです。タバコ

その後飛行機に乗ったら、となりの中年女性がタバコ臭いプンプンとか言いながら、急にむせ出しとても苦しみ出したのです。飛行機の中で吸っているわけではないのに何でかなと考えてみると、1時間喫煙所にいることによって服に匂いが染みついてしまったようなのです。

その時はこの人は大げさで失礼な人だなあと思いましたが、後からだんだん申し訳なくなりました。




このようなことを踏まえて、私はインドを出発して日本に帰る2011128日より禁煙を始めたのです。

なぜその日を選んだかと言うと、飛行機に乗っている間は吸うことができないし、乗り継ぎとなる空港の喫煙所は、正直臭すぎて吸う気にならない状態であるからです。

ですから、出発から家までの約18時間で吸うタイミングが取りにくいのです。

また人生初の禁煙でしたから、自分に少し余裕を与える形で、とりあえず禁煙だったのです。もしつらくなったら吸えばいいと考えていました。


実は、まずは試しにどんなものだろうということで始めた禁煙が、見事成功したのです。

ただ成功と言っても未だ1年も過ぎてないですし、まだまだ誘惑はいっぱいあるし夢にもよく出てきますから、毎日意識して吸わないように努力しています。

そして二度とタバコを吸わないように、趣味としてのトライアスロンを続けているのです。