


いつものモーニング
もうどれくらいだろう
通い始めて結構経つ
どのくらい通えば
どれくらい使えば
常連という線引きがどこなのか
飲食店やってても
よくわからないけど
セールスマン風でもなく
金髪ポニーテールだから
店員さんもすぐ覚える
いや
どこに行っても
すぐ見つかる
お客様相手の
サービス業にとって
【目立つ】
【覚えやすい】
【気になる】
この3条件を満たした
金髪ポニーテールは
絶好のアイテムだ
初めて金髪にしたときは
【マジで】
【大丈夫】
【イメージ違う】
とか言われたけど
まぁ〜確かに
自分でもやりすぎた
と思ったけど
さすがに3年も続けてれば
みんなの目も慣れてくる
空席待ちの長い列で
賑わうモーニング
人気のない喫煙室に
金髪見ただけで
行列をスルーして
案内してくれる
うんやっぱり便利だ
喫茶店ってどんなところ
友人たちとモーニング
近況報告したり
愚痴を言い合ったり
よく遭遇するのが
生命保険のセールス
ガン特約やら入院給付金
死亡時の受取金額やら…
元気な時に
なかなか決めづらい内容
体調を崩して入院し
収入が途絶えた時のため
家族が路頭に迷わないように
使うか使わないかわからない
だから保険
「で毎月の掛金は
」
一番気になるのが
毎月の出費
自分の収入に見合った掛金
生命保険の掛金が
生活を圧迫したら
本末転倒だ
特約を付けたり外したり
契約してくれないと
成績にならないから
保険外交員も必死だ
そんな攻防を聞きながら
保険外交員の話術
これも勉強になる
そして奥の席には
先輩と後輩の2人
何やら先輩から儲け話の
アドバイス
コロナ禍で収入が減った後輩
何か儲け話はないものかと
先輩に相談してるようだ
先輩の知り合い
自分で事業を立ち上げて
かなりの収益を上げている
先輩もひと口乗っかっていて
本業以外に収入がある
これを耳にした後輩
自分も乗っかりたい
先輩の口から出る
メリットだらけの事業
後輩の目、ギラギラ
そこに先輩の知り合い
登場〜
派手な身なりに
ブランドバッグ
見るからに…ってやつだ
早速、本題に入る
まずは出資金ね
そして毎月の配当金
んで、自分で子会員を
増やしていけば…
ハハハ
バリバリのマルチ商法
配当金を振込にしちゃうと
課税とか面倒だから
手渡しでね
真っ黒になる寸前の
グレーな取り引き
いやほぼブラックか
誰が聞いてもダメなやつ
しかし配当金利率を聞いて
後輩くん、さらにギラギラ
喫茶店あるあるの
光景ですな
不誠実なヤツが得をする
こんな成功例があるからこそ
正直者はバカを見るだなんて
言葉が生まれる
不誠実なヤツは
誠実なヤツの隙間を狙う
振り込め詐欺も同様
お金を儲けるのは楽じゃない
それこそ身を粉にして
靴底すり減らして
汗水垂らして
お客様からいただく
楽して儲かれば
それに越したことは
ないけど
苦い思いをした
労い(ねぎらい)の
対価としていただくお金
それが”苦労”である
苦労してない人に
労いの言葉を
かけることもないし
対価を支払う気持ちも
湧かない
何十年と生きてきたけど
そんな甘い話し
実ったなんていう人は
いないのだ
若者よ
地道に積み重ねて
正直者になりなさい
正直者になって
信頼されるように
なりなさい
意外と周りの人は
見てるんだせ
そんな人間模様も見える
喫茶店
勉強になるんです
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます